「40代からでも妊娠できるかな?」
あなたは今、そうお考えではありませんか?
もう40過ぎてるけど子供が欲しい。40代でも妊娠できるのか不安。
もし、40代の妊娠について分かりやすく解説してくれたら理想的ですよね。
そんなあなたに朗報です。
この記事では「40代の妊娠率」や「加齢で妊娠率が下がる理由」について現役の医師が詳しく解説しています。
さらに、「40代から妊娠するためにやるべきこと」や「40代で妊娠する場合のリスク」についても紹介しているので、40代の妊娠に対する不安が無くなります。
40代の妊娠について理解して子供を授かるために、この記事がお役に立てば幸いです。
1年間での妊娠率は40代前半で約35%*、40代後半で約5%*です。
*避妊を行わなかった場合の自然妊娠率
女性の社会進出、晩婚化が進んだ現代では40代の女性の出産も一般的になってきました。1995年には40歳~44歳の出産数が1.2万人だったのに対して、2018年には約4倍の5.1万人にまで増えています。
このように高齢になってから出産を望む人が増える一方で、女性は35歳を過ぎた頃から妊娠の能力低下が目立ちはじめ、40代になると急激に低下します。
40代で出産を希望する女性は増えているものの、実際に妊娠できる方は多くないことを理解しましょう。
加齢で妊娠率が下がる理由
年齢が上がると卵子の数や質が低下するため、妊娠しづらくなってしまいます。
女性は生まれた時点で卵子数が200万個でありますが、、そこから閉経してゼロになるまで新たに卵子が作られることはありません。
さらに年齢を重ねるほど卵子が古くなっていくため、染色体に異常が起きやすくなる(卵子の質が低下する)ことも妊娠率が下がる原因です。
また、これに伴い女性ホルモンの分泌量も低下していきます。
40代の女性は卵子が数千個ほどしか残っていない上に卵子に異常が発生している可能性も高いため、妊娠しづらい状態になっています。
特に、次の項目に当てはまる場合には注意が必要です
□基礎体温を測ってもはっきりした高温層があまり見られない。
□経血の量が少ない、あるいは多いと感じることがある。
□月経痛が以前よりも重いと感じる。
□性感染症(クラミジア、梅毒、淋病など)にかかったことがある。
□糖尿病、腎臓、肝臓、内分泌などの満線疾患の既往歴がある。
□下腹部の手術(虫垂炎、子宮筋腫、卵巣嚢腫など)を受けたことがある。
40代から妊娠するためにやるべきこと
40代の方は自然に妊娠することが難しくなっているため、少しでも妊娠率を上げるために次のことに取り組むことが大切です。
妊娠率を上げるためにやるべきこと
- 生活習慣を改善する
- 不妊治療を受ける
生活習慣を改善する
妊娠しやすい体づくりのためには生活習慣の改善が不可欠です。体を健康に保つことで卵子に栄養を届け、ホルモンバランスを整えることができるため、質の低下防止に繋がります。
□適度な運動をする
□標準体重を維持する
□禁煙する
□ストレスを溜めない
また、血の流れが悪いと卵子に栄養が届かなくなるので、冷たい飲み物や食べ物を控えるなどして、お腹を冷やさないことが大切です。
基本的な生活習慣を改善することで40代でも妊娠率の上昇が見込めます。
不妊治療を受ける
40代で自然に妊娠する確率は低いため、妊娠を希望する場合は不妊治療を受けることが理想的です。
不妊治療の初期段階であるタイミング法や人工授精は比較的簡単に受けることが出来る一方で、40代の方に対する効果は期待できません。そのため、より高度な治療法である体外受精や顕微受精から始めることが多いです。
卵子の状態などを見てから治療の方法を決めるため、まずは病院に行って検査を受けましょう。
時間とともに妊娠率が急激に下がっていくため、一刻も早く治療を開始することが重要です。40代でも妊娠することはできるので前向きに取り組みましょう。
40代で妊娠する場合のリスク
40代は妊娠することが難しいだけでなく、次のようなリスクがあります。
40代で妊娠する場合のリスク
- 経済的負担が大きい
- 帝王切開の可能性が高くなる
- 流産の可能性が高くなる
- 子供に先天異常が起こる可能性が高くなる
費用がかかる
40代の場合はより高度な治療である体外受精・顕微受精を行うケースが多いです。これらは1回の費用が30万円~60万円ほどかかるため、経済的な負担が大きいと言えます。
2021年3月現在、体外受精・顕微受精に対する国の補助金を使えるのは43歳までとなっており、補助されるのは20代、30代の半分となる3回までです。
40代の不妊治療は経済的負担が大きいため、治療を受けるのは何回までといった計画をあらかじめつけておくことをおすすめします。
帝王切開の可能性が高くなる
40代での出産が初産の場合、分娩にかかる時間が長くなることが多いため、帝王切開を選ぶ方が他の年代と比べて多いです。
この他にも、分娩時の出血量が多くなる、妊娠中の高血圧や糖尿病のリスクが高まるといったことを事前に理解しておきましょう。
流産の可能性が高くなる
40代になると妊娠したとしてもその50%以上が流産を起こしてしまうことが分かっています。
新しく作られ続ける精子と違い、卵子は作られてからずっと体内にとどまっています。この期間が長いほど染色体異常が起こりやすくなるため、流産が増加してしまうのです。
染色体異常による流産を防ぐことはできないため、妊活に取り組む段階で覚悟しておく必要があります。
先天異常の可能性が高くなる
高齢出産の場合、先天異常を持った子供が生まれる可能性が高くなります。
20代の出産でダウン症の子供が産まれる確率はわずか1000分の1程度ですが、40歳では100分の1、45歳では30分の1にまで上昇します。
遺伝とはほぼ関係なく、加齢により卵子の質が下がることが原因です。
このような先天異常は出生前診断を受けることで出産前に事前に把握することができます。
40代妊娠まとめ
40代の妊娠について解説しました。
この記事のポイント
- 40代前半の妊娠率は40%、40代後半の妊娠率は5%程度である
- 妊娠率が下がるのは加齢による卵子の数と質の低下が原因だと考えられている
- 妊活を始めるには生活習慣を改善して妊娠しやすい体にを作ることが大切である
- 40代からの不妊治療の場合、より高度な体外受精・顕微受精から行うこともある
- 40代の妊娠は流産や子供の染色体異常のリスクがある
40代から妊娠するのは若い場合に比べると難しくなることを理解しなければなりません。その上で妊娠する確率を高めるために、生活習慣を改善したり不妊治療を受けたりすることが大切です。
40代から妊娠について深く理解して正しく妊活を行うために、この記事がお役に立っていれば幸いです。
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