アフターピルって何?
アフターピルは、予期せぬ妊娠を避けるために使われる「緊急避妊薬」です。性行為の後に服用することで、妊娠の可能性を減らす効果があります。この薬は、性行為の後すぐに服用することが大切で、服用する時間が早ければ早いほど、妊娠を防ぐ効果が高まります。
アフターピルは、日本では主に二つの種類があります。一つは「レボノルゲストレル」という成分を含むもので、もう一つは「ウリプリスタール」という成分を含むものです。どちらのタイプも、性行為から数日以内に服用することが推奨されていますが、具体的な服用のタイミングや効果には差があります。
重要なのは、アフターピルが通常の避妊方法の代わりになるわけではないということです。アフターピルは、名前の通り「緊急時」のための避妊薬であり、普段からの避妊方法としては推奨されていません。また、性病を防ぐ効果はありませんので、性行為の際は適切な避妊方法を使用することが大切です。
アフターピルの種類と特徴
アフターピルには主に2種類あります。それぞれの特徴を理解することが重要です。
レボノルゲストレル法
レボノルゲストレル法は、よく使われるアフターピルの一つです。この方法では、性行為後72時間以内に服用することが推奨されています。早ければ早いほど効果が高まるのが特徴です。レボノルゲストレルを含むアフターピルは、排卵を抑制または遅延させることで、妊娠のリスクを減らします。副作用は比較的軽度ですが、吐き気や頭痛、生理周期の乱れなどが起こることがあります。
ウリプリスタール法
ウリプリスタール法は、もう一つの主要なアフターピルの種類です。この薬は性行為から最大120時間(5日)以内に服用することができ、72時間を過ぎた後も一定の効果を持ちます。ウリプリスタールを含むアフターピルは、レボノルゲストレル法と同様に排卵を抑制または遅延させる効果があります。しかし、レボノルゲストレル法と比べて、服用可能な時間が長いことが大きな利点です。
これらの違いを理解し、自分の状況に合わせて適切なアフターピルを選ぶことが重要です。いずれの場合も、服用前に医師と相談し、正しい使用方法を確認することが不可欠です。
アフターピルの正しい使い方とタイミング
アフターピルを最も効果的に使うためには、タイミングがとても大切です。一般的に、アフターピルは性行為後できるだけ早く服用するべきです。薬の種類によっては、性行為から72時間以内、または120時間以内に服用する必要がありますが、どの薬も早ければ早いほど効果が高まります。
服用の際には、以下の点に注意しましょう。
- 服用のタイミング: 性行為の直後から時間が経つほど、妊娠の確率が高くなります。できるだけ早く服用することが重要です。
- 服用方法: 指示された量を正確に服用してください。薬は口から飲みます。
- 副作用への対応: 吐き気や頭痛などの副作用が起きることがあります。これらの症状が重い場合は、医師に相談してください。
- 服用後の行動: アフターピルは緊急避妊薬であり、服用後も引き続き避妊方法を使用することが推奨されます。
アフターピルは、予定外の妊娠を避けるための一時的な手段です。日常的な避妊方法としては適していませんので、性行為の際はコンドームの使用など、他の避妊方法も併用することが大切です。
アフターピルの効果と限界
アフターピルは、緊急避妊薬として、予期せぬ妊娠のリスクを低減するために用いられます。しかし、この薬には効果の限界があり、100%の確率で妊娠を防げるわけではありません。
避妊成功率
アフターピルの避妊成功率は、服用するタイミングによって変わります。一般的に、性行為から72時間以内に服用すれば、約95%の確率で妊娠を防げるとされています。しかし、時間が経過するにつれて、その効果は低下します。
効果が減少するタイミング
特に、性行為から72時間を過ぎると、アフターピルの効果は大きく減少します。120時間以内であっても、避妊成功率は85%程度に下がると言われています。また、排卵が既に起こっている場合、アフターピルは効果がないこともあります。
アフターピルは緊急避妊の手段として有効ですが、常時の避妊手段としては適していません。継続的な避妊手段としては、コンドームや低用量ピルなど他の方法を検討することが推奨されます。
アフターピルの副作用
アフターピルは、緊急避妊を助ける非常に効果的な薬ですが、いくつかの副作用があります。これらの副作用は一般的に軽度であり、すべての人に現れるわけではありませんが、認識しておくことは重要です。
一般的な副作用
アフターピルの最も一般的な副作用には以下のものがあります。
- 吐き気: 服用後、一時的に吐き気を感じることがあります。この症状は通常、数時間で治まります。
- 頭痛: 服用後、一時的に頭痛を感じることがあります。
- 生理周期の変化: アフターピルの服用後、次の生理が通常より早く来たり、遅くなったりすることがあります。
- 軽い出血: 服用後、生理とは異なる軽い出血があることがあります。
副作用への対処法
副作用があらわれた場合は、以下の対処法が有効です。
- 吐き気: 吐き気が強い場合は、軽い食事をとるか、医師に相談してください。
- 頭痛: 休息をとるか、市販の頭痛薬を使用することが助けになります。
- 生理周期の変化: 生理の周期が大幅に変わった場合は、医師に相談してください。
副作用が重い場合や持続する場合は、医師に相談することが重要です。アフターピルは緊急避妊薬であり、常用の避妊方法ではないため、正しい使い方を理解し、必要に応じて医師のアドバイスを受けることが大切です。
アフターピルの購入方法
アフターピル(緊急避妊薬)の購入方法には、
- 医師からの処方
- 通販
- オンライン診療
の3つの方法があります。
医師からの処方
アフターピル(緊急避妊薬)は低用量ピルと同様に市販薬がないため、医師の診察を受けて処方してもらわなければ購入することはできません。アフターピル(緊急避妊薬)の処方を受ける方の中にはあまり詳しいことを話したくないという方が少なくないため、問診だけで処方箋を出してくれる病院も数多くあります。
医師と話すことに抵抗がある方は、問診だけでアフターピル(緊急避妊薬)の処方が受けられる病院を選びましょう。アフターピル(緊急避妊薬)は緊急性が高い薬であるため、できるだけ早く処方を受けることが何より大切です。
通販
アフターピル(緊急避妊薬)のワードでインタネットで検索してみると個人輸入の商品を扱う通販サイトが出てきますが、このような通販サイトでのアフターピル(緊急避妊薬)の購入・使用はおすすめできません。その理由としては、以下が挙げられます。
- 偽物の可能性がある
- 添付文書などの付属品が入っていない場合がある
- 届くまでに時間がかかる
- アフターフォローやメディカルチェックがない
もともとアフターピル(緊急避妊薬)や低用量ピルを個人輸入して販売する行為は、法律で禁止されている違法行為です。このような通販サイトで購入した薬によって身体に異常があったとしても、薬の出所や成分などに信ぴょう性がないことから診察してもらえないケースもあります。
自分の身体を守るためにも、アフターピル(緊急避妊薬)を通販で購入することは避けましょう。
オンライン診療
アフターピル(緊急避妊薬)は、2019年からオンライン診療による処方が可能になりました。これにより、現在は病院に行かなくてもスマホやパソコンなどのオンライン上で医師の診察を受けてアフターピル(緊急避妊薬)を購入することができます。
またオンライン診療の場合、通販のように薬が手元に届くまでに何日もかかるということはありません。アフターピル(緊急避妊薬)は緊急性が高く一刻も早い服用が必要となるため、この点を考慮し診療から最短で薬を受け取ることができるよう病院が対応してくれます。
「すぐに病院に行けない」「病院に行って診察を受けるのが嫌」という方には、オンライン診療がおすすめです。
アフターピルを買うなら、オンライン診療が手軽でおすすめ
この記事では、アフターピルの効果や種類、購入方法についてご紹介しました。アフターピルは通販サイトでも購入できますが、偽物が紛れている可能性があり非常に危険ですのでやめましょう。
「病院に行くのが嫌」「来院する時間がない」という方は、手軽なオンライン診療がおすすめです。スマホ一台で、誰にもバレずに最短翌日手元に届くので、ぜひ試してみてください!
アフターピルと生理の関係
アフターピルの服用は、女性の生理周期に影響を与えることがあります。この薬は、排卵を遅らせたり、受精卵の着床を防いだりすることで、妊娠を防ぐため、生理周期に変化が生じることが一般的です。
生理周期への影響
アフターピルを服用した後、次の生理が予定より早く来たり、遅れたりすることがあります。これは、アフターピルのホルモンが体内で働いているためで、通常は一時的なものです。生理が予定より1週間以上遅れる場合は、医師に相談することをお勧めします。
出血の種類と対処法
アフターピルを服用した後に軽い出血が見られることがありますが、これは通常の生理出血とは異なります。この出血は「消退出血」と呼ばれ、一時的なもので心配する必要はほとんどありません。しかし、出血が長引く場合や量が多い場合は、医師に相談してください。
アフターピルは緊急避妊の手段ですが、生理周期に一時的な影響を与える可能性があります。服用後の変化に気づいたら、パニックにならずに落ち着いて対処し、必要に応じて医師に相談しましょう。
アフターピルに関する誤解と真実
アフターピルに関しては、多くの誤解が広がっています。正しい知識を持つことは、適切な使用と健康的な選択に繋がります。
よくある誤解
- 誤解1: アフターピルは中絶薬である。
- 真実: アフターピルは中絶薬ではなく、緊急避妊薬です。排卵や受精卵の着床を遅らせることで、妊娠を予防します。
- 誤解2: アフターピルを頻繁に使用しても問題ない。
- 真実: アフターピルは緊急時のためのものであり、常用の避妊方法ではありません。頻繁な使用は健康リスクを増加させる可能性があります。
アフターピルの正しい知識
- アフターピルは、性行為後できるだけ早く服用する必要があります。
- 服用しても100%妊娠を防げるわけではありません。
- アフターピルの使用は、医師の指導のもとで行うべきです。
アフターピルに関する誤解を解き、正確な情報に基づいた選択をすることが重要です。不安や疑問がある場合は、医療専門家に相談してください。
まとめと注意事項
アフターピルは緊急避妊のための重要な手段ですが、その使用には注意が必要です。以下の点を心に留めておきましょう。
- 緊急避妊薬としての役割: アフターピルは、通常の避妊手段に代わるものではありません。緊急時の避妊手段としてのみ使用してください。
- 服用のタイミング: 性行為後できるだけ早く服用することが効果を高めます。72時間以内が理想的ですが、種類によっては120時間以内でも効果があります。
- 医師との相談: アフターピルの使用前には、医師と相談し、自身の健康状態やリスクについて十分に理解しておくことが重要です。
- 副作用への理解: 吐き気や頭痛、生理周期の変動など、副作用が起こる可能性があります。副作用が重い場合は、医師に相談してください。
- 継続的な避妊方法の検討: 長期的に避妊を考える場合は、コンドームや経口避妊薬など、他の方法を検討しましょう。
アフターピルは正しく理解し、適切に使用することで、予期せぬ妊娠のリスクを減らすことができます。自己判断でなく、医療専門家の助言を求めることが大切です。