アフターピルを飲んだときの避妊率をご存知ですか?
アフターピルを飲むと、性行為後に避妊ができるので、「緊急用」のアイテムとして利用されています。望まない妊娠から自分を守ることができる、最終手段として使うことができます。
この記事では、アフターピルの避妊率を、各ピルごとに紹介しています。低用量ピルの避妊率とも比べていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
各ピルごとの避妊率を知っておけば、いざという時も安心です。アフターピルが今すぐに必要な方はもちろん、今は必要ないと思っている方も、アフターピルの避妊率を知っておきましょう!
アフターピルの効果は?
アフターピルは「緊急避妊薬」とも呼ばれており、避妊に失敗した場合に飲むと、妊娠を防ぐことができます。コンドームが途中で破損してしまった場合、望まない性行為をした場合などに使用します。
アフターピルには、①排卵が抑制される ②着床を防ぐという2つの作用があり、妊娠を抑制します。
アフターピルを服用すると排卵が起こらないので、受精も起こらないと考えられています。アフターピルによって排卵が抑制されている間に、卵管内にある精子が受精能力を失うので、受精が起こりません。
アフターピルには着床を防ぐ作用があるので、もしアフターピル服用前に受精したとしても、着床しなければ妊娠しません。
アフターピルの避妊率は?
アフターピルの避妊率を比べる場合は、『妊娠阻止率』と『避妊率』の両方を見て考えます。
『妊娠阻止率』は、排卵日付近の妊娠しやすい時期(いわゆる危険日)に性交渉をした場合、アフターピルにより妊娠を食い止める確率のことです。『避妊率』は、時期にかかわらずアフターピルにより妊娠を食い止める確率のことです。
『妊娠阻止率』と『避妊率』を混同せず、分けて考えることで、正しく比べることができます。
アフターピルは、早く服用するほど避妊率も高まります。土日・祝日に開いている病院が見つからない、病院へ行って事情を話すことに抵抗があるなど、病院へすぐ行けない場合は、オンライン診療が便利です。
オンライン診療なら、年中無休で医師の診察を受けることができますし、医師等のスタッフと直接顔を合わせる必要はありません。アフターピルを最短で翌日に受け取ることができるので、ピルの効果が高い期間に服用することができます。病院を受診することを諦めず、オンライン診療を使ってアフターピルを手に入れましょう。
プラノバール
プラノバールは、中用量ピルとして月経移動などを目的に使われるものですが、緊急避妊目的でも使用することができます。
プラノバールを緊急避妊目的で使用する場合、性行為に失敗してから72時間以内に2錠服用し、1回目の服用から12時間後にもう2錠服用します。この飲み方で服用する方法を、「ヤッペ法」と呼びます。現在広く使われているアフターピルが登場する前は、緊急避妊目的でプラノバールが主に使用されていました。
プラノバールの特徴を簡単にまとめました。
- 緊急避妊用に使えるピルの中では低価格
- 妊娠阻止率・避妊率ともに低め
- 緊急避妊目的で使用する場合は、「吐き気が強い」という副作用がある
- 緊急避妊目的で使用する場合は、時間をあけてピルを2回飲む必要がある
プラノバールを緊急避妊目的で使用する場合は、1日に4錠服用するために摂取する女性ホルモンの量が多くなるので、副作用として吐き気が見られることが多いです。吐き気に耐えながらピルを2回服用するのは、肉体的にも精神的にも苦痛を伴い、副作用を事前に理解していても辛いものです。月経移動を目的としてプラノバールを服用する場合は、1日に1錠服用するため、吐き気などの副作用はあまり見られません。
プラノバールは、性行為に失敗してから24時間以内に1回目の服用を行えば、妊娠阻止率は77%、避妊率は95%と言われていますが、他のアフターピルに比べると妊娠阻止率・避妊率ともに低いです。
1回目の服用が24〜72時間以内の場合、妊娠阻止率はさらに低下し、57%になります。妊娠阻止率の低さと、副作用の吐き気が強いことを考慮し、現在は緊急避妊目的でプラノバールを使用する人は減少しています。
プラノバールを緊急避妊目的で使用する場合は、1回目の服用から12時間後に、2回目の服用を行います。場合によっては、2回目の服用が深夜になることもあります。ピルを服用するために深夜に起きるのが面倒で、服用時間をずらした場合は、避妊率が低下します。プラノバールの妊娠阻止率・避妊率は決して高いとは言えないので、服用時間のずれが原因でさらに避妊率が低下してしまった場合は、妊娠してしまう可能性が上がり危険です。
ノルレボ
ノルレボは、日本で初めて承認されたアフターピルです。避妊に失敗してから72時間以内に1錠服用します。
ノルレボの特徴を簡単にまとめました。
- 1回の服用で済むので簡単
- プラノバールと比べると、副作用の出現が少ない
- ジェネリック医薬品も用意されており、費用を抑えることができる
避妊に失敗してから72時間以内にノルレボを服用した場合、妊娠阻止率は85%、避妊率は98.7%と言われています。プラノバールに比べると避妊率は高く、服用も1回だけなので簡単です。72時間を過ぎた場合もある程度の避妊効果は認められますが、120時間以内の服用でノルレボと同等の効果を得られる「エラ」を推奨しております。
ノルレボに加えて、ジェネリック医薬品のレボノルゲストレル(日本製)・アイピル(海外製)を用意しております。ジェネリック医薬品は、先発品のノルレボと同等の効果が認められていますが、開発費が抑えられているため価格が安くなっています。海外製ジェネリック医薬品であるアイピルを選択すると、5,500円でアフターピルを購入できます。
価格 | |
ノルレボ | 17,600円 |
レボノルゲストレル(日本製ジェネリック) | 9,900円 |
アイピル(海外製ジェネリック) | 5,500円 |
エラ
エラは、120時間(5日)以内の服用で効果が認められているアフターピルです。避妊に失敗してから120時間以内に1錠服用します。日本では認可されていませんが、海外では広く使用されているアフターピルで、安全性も認められています。
エラの特徴を簡単にまとめました。
- 効果が高く、120時間以内の服用でもOK
- 副作用はノルレボと同程度
- 病院の受診が遅くなった場合、高い効果を求める場合におすすめ
- 1回の服用で済むので簡単
避妊に失敗してから72時間(3日)以内に服用した場合の妊娠阻止率は99.5%、120時間(5日)以内に服用した場合の妊娠阻止率は85%と言われており、120時間(5日)以内の服用でもノルレボと同等の効果が認められています。ノルレボよりもさらに高い効果を求める場合、病院の受診が遅くなり72時間以内の服用が難しい場合におすすめです。
価格 | |
エラ | 13,200円 |
避妊率比較
プラノバール、ノルレボ、エラの3種類のアフターピルにおいて、避妊率を比較しました。
妊娠阻止率 | 避妊率 | |
プラノバール | 77%(24時間以内の服用) 57%(72時間以内の服用) | 95%(24時間以内の服用) |
ノルレボ | 85%(72時間以内の服用) | 98.7%(72時間以内の服用) |
エラ | 99.5%(72時間以内の服用) 85%(120時間以内の服用) | 98.7%(120時間以内の服用) |
ノルレボのジェネリック医薬品であるレボノルゲストレル(日本製)・アイピル(海外製)も、ノルレボと同等の妊娠阻止率と避妊率が認められています。
ノルレボの日本製ジェネリック医薬品である「レボノルゲストレル」が人気です。費用を抑えたい方には、ノルレボの海外製ジェネリック医薬品である「アイピル」、高い効果を求めたい方には「エラ」が支持されています。
低用量ピルの避妊率は
アフターピルは、避妊に失敗した緊急時にはとても便利なものですが、日常的に使うものではありません。月経の周期をわざと乱すことにも繋がるので、身体的な負担も大きいです。「アフターピルがあるから大丈夫」と思いこみ、頻繁に使うことは避けましょう。
日常的な避妊では、低用量ピルを使用しましょう。低用量ピルは、飲み忘れがなく正しく服用した場合、1年間を通しての避妊率は99.7%で、アフターピルよりも高い効果があります。また月経周期を整えてくれる効果もあるので、月経周期が不安定なことにお悩みの方にもおすすめです。
低用量ピルとは?
低用量ピルには『エストロゲン』と『プロゲステロン』という2種類の女性ホルモンが含まれている薬です。女性ホルモンの影響により排卵が起こらなくなるので、妊娠もしなくなります。
低用量ピルは、3段階でバリアを作って避妊を行うため、高い避妊率を実現しています。
- 排卵を抑制する
- 子宮の入り口にある頸管粘液を変化させて、精子が子宮に侵入するのを妨げる
- 子宮内膜を変化させて受精卵が着床しにくくする
飲み方は、1日1回自分で決めた時間にピルを服用するだけで、とても簡単です。時間帯は朝昼夕のいつでも構いませんが、毎日一定の時間にピルを服用することが重要になります。
毎日1回ピルを飲むだけで避妊ができるため、とても簡単に避妊を行うことができます。またコンドームとは違い、女性が主体となって避妊を行うことができます。
アフターピルと低用量ピルの避妊率比較
プラノバール、ノルレボ、エラの3種類のアフターピルと、低用量ピルにおいて、避妊率を比較しました。
避妊率 | |
プラノバール | 95%(24時間以内の服用) |
ノルレボ | 98.7%(72時間以内の服用) |
エラ | 98.7%(120時間以内の服用) |
低用量ピル | 99.7%(毎日忘れず服用) |
必要になった際にアフターピルを飲んで避妊するよりも、日常的に低用量ピルを飲んで避妊する方が、高い効果を得られます。低用量ピルは、アフターピルよりも副作用を感じない場合が多いので、快適に使うことができます。
普段から気をつけたいなら低用量ピルがおすすめ
アフターピルでも避妊は可能ですが、一度に大量の女性ホルモンを摂取したり、月経周期をわざと乱したりするために、身体的な影響が出ることがあります。アフターピルは「緊急用」であり、日常的に頼るものではありません。日常的な避妊は、低用量ピルを使いましょう。
低用量ピルを服用すると、高い避妊効果を得られるとともに、生理痛や食欲不振など、月経前後のお悩みも解消できます。低用量ピルも用意しておりますので、2,200円(1ヶ月分)ぐらいからピルの服用を始めることができます。
低用量ピルは、オンライン診療により購入することができます!オンライン診療でも医師の診察を受けることができ、副作用についての説明を受けたり、飲み方について質問したりすることができるので、安心してピルの服用を始められます。
オンライン診療を利用すると、他の患者さんと直接顔を合わせることがありません。産婦人科へ足を運ぶことに抵抗がある方や、ピルを服用していることを絶対に他人に知られたくない方におすすめです。
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