「葉酸って男性の妊活に必要なのかな?」
そのようにお考えではありませんか。
妊活中の女性や妊婦に葉酸が必要なことは知っているけど、もし男性の妊活にも効果があるなら理想的ですよね。
そんなあなたに朗報です。
「葉酸は男性の妊活にも効果があります。」
この記事を読めばそのことがよくわかります。
本記事では現役の医師が葉酸が男性の妊活にも必要な理由を詳しく解説します。また葉酸の副作用、男性の葉酸の推奨摂取量と葉酸の摂取方法についても詳しく解説するので、もう葉酸の効果や適切な摂取方法を理解できすぐに葉酸摂取を始めることができます。
なぜ妊活男性が葉酸を摂取すべきかの理解に、この記事がお役に立てれば幸いです。
葉酸が妊活男性にもたらす効果
葉酸は妊活中の女性や妊婦に有効な成分として知られていますが、男性の妊活にも効果があります。カリフォルニア大学の研究によると、男性の葉酸の摂取は精子の奇形や染色体リスクを20~30%低下させることが明らかになっています。また葉酸が欠乏するとダウン症の原因となる21番染色体に異常を持った精子ができやすいと言われています。
また葉酸は動脈硬化を予防し悪玉コレステロールの値を低下させる効果も持っています。さらに葉酸の摂取により血液が増加し、毛細血管の働きが活発になり毛包細胞の再生を促すため、育毛にも効果があると考えられています。
葉酸の副作用
葉酸は水溶性のビタミンで体内から排出されやすいため、副作用の問題はないという意見もあります。しかし耐容上限量を超えた摂取を行うと、副作用が現れる可能性があります。
副作用の症状は、食欲不振・吐き気・不眠症・むくみ・紅斑・かゆみ・ 呼吸障害・亜鉛の吸収率低下と言われています。また神経障害が起きるという報告もあります。そのため葉酸を摂取するときは耐容上限量を守って使用するようにしましょう。
男性の葉酸の推奨摂取量
日本人の食事基準では18歳以上の男女ともに葉酸の推奨摂取量は240~と考えれています。また葉酸には耐容上限量が存在しており18~29歳で900~、30~49歳で1,000~とされています。1日だけ大量に摂取しても効果は期待できません。そのため推奨摂取量の葉酸を毎日とるようにしましょう。
葉酸の推奨摂取量 | 耐容上限量 | |
18歳~29歳 | 240ug | 900ug |
30歳~49歳 | 240ug | 1,000ug |
葉酸の摂取方法
葉酸は食べ物、サプリメントから摂取することが可能です。今回は2つの方法について詳しく解説します。
食べ物
葉酸は海藻類、野菜、豆類やレバーに多く含まれています。
海藻類では焼き海苔、わかめ、味付けなどです。また野菜類は枝豆、ほうれん草、小松菜などに葉酸は含まれています。また豆類ではきなこ、大豆、小豆などから多く葉酸を摂取することが可能です。レバーは鳥・牛・豚のどの種類でも葉酸を豊富に含んでいます。
葉酸は水溶性のビタミンで水に溶けやすく、熱に弱い性質を持っています。茹でたり焼いたりすると、食べ物の葉酸の含有量が下がってしまいます。そのためなるべく火を通さずに生で食べると葉酸を多く摂取することができます。
サプリメント
葉酸を最も効率的に摂取する方法はサプリメントを利用することです。
サプリメントで葉酸をとると体内に吸収されやすいことが分かっています。食事で摂取すると体内での吸収率が50%ですが、サプリメントで摂取すると75%~85%あります。またサプリメントで葉酸を摂取すると定期的に取ることができるので、確実に1日の葉酸の推奨摂取量を確保することができます。さらに食べ物からの摂取が苦手な人でも葉酸を取ることができます。
葉酸はビタミンB2・B6・B12、ビタミンC、亜鉛と一緒に摂取すると体内で葉酸をうまく働かせることができる言われています。そのため葉酸に加えてこれらの栄養素もサプリメントから一緒に摂取するようにしましょう。
男性の葉酸摂取に関してよくある質問
葉酸をいつから飲み始めればいい?
男性が葉酸をいつから飲み始めればいいのかは、明らかになっていません。一般的に精子の精製には72日かかると言われているので、妊活を始める3ヶ月前から葉酸摂取を始めることをおすすめします。
飲み合わせが良くない薬は何?
葉酸と飲み合わせが悪い薬は抗てんかん薬やピルなどになります。葉酸は水溶性のビタミンのため水和物の成分を含んだ薬との飲み合わせは避けると良いでしょう。
葉酸男性まとめ
今回は葉酸が妊活中の男性が葉酸を摂取すべき理由、男性の葉酸の推奨摂取量、葉酸を摂取する方法について詳しく解説しました。葉酸は精子の奇形や染色体異常のリスクを低下させ、ダウン症の原因となる21番染色体の異常を防ぐと考えれています。そのため妊活中の男性は葉酸の摂取を始めましょう。
葉酸が妊活男性にあたえる効果の理解に、本記事がお役に立ててれば幸いです。