「高校生でも簡単にできて効果が高い避妊方法は?」「正しい避妊ができているか不安」といったお悩みはありませんか?
避妊方法にはたくさんの種類があり、費用や避妊効果も様々なので迷ってしまいますよね。
この記事では、高校生におすすめの避妊方法について解説します。
読み終えていただければ、手軽で効果的な避妊方法がわかり、安心して性行為を行うことができますよ。
さらに、「コンドームが外れた」「ピルを飲み忘れた」など避妊に失敗してしまったときの対処法もご紹介!
失敗した後でも、5日以内なら妊娠を防げる可能性が高いので、ぜひ最後までお読みください。
この記事のポイント
・高校生におすすめの避妊方法・・・正しくコンドームを装着する・低用量ピルの服用・コンドームと低用量ピルの併用!
避妊に失敗したときの対処法・・・性交後120時間以内の場合はアフターピルの服用ができる!
低用量ピルの購入方法・・・高校生でも産婦人科・オンライン診療で低用量ピルの処方が受けられる
避妊していても妊娠することはある?
避妊していても、避妊の方法が正しくないと、妊娠する可能性があります。
各避妊法でみた失敗率は、以下のとおりです。
避妊失敗率(理想的な使用※1) | 避妊失敗率(一般的な使用※2) | |
避妊しない(中出し) | 46.0% | 46.0% |
膣外射精(外出し) | 4.0% | 22.0% |
コンドーム | 2.0% | 18.2% |
オギノ式 | 5.0% | 24.0% |
ピル(経口避妊薬) | 0.3% | 9.0% |
IUS | 0.2% | 0.2% |
IUD | 0.6% | 0.8% |
※1理想的な使用…その方法を正しく使用し続けている場合
※2一般的な使用…その方法を使用している場合
オギノ式避妊法や基礎体温法とは、生理周期から排卵日を特定して、安全日や危険日を推測し避妊する方法です。
安全日や危険日を特定する方法や、外だしと言われる膣外射精は、避妊に失敗する確率が高いため、おすすめできません。
また、子宮内に避妊具を装着するIUDやIUSは避妊効果が高いですが、4万〜8万円と一度にまとまったお金が必要なので、高校生には不向きと言えます。
コンドームを使用したときの避妊失敗率は18%と一見高く感じます。
ただし、失敗率が高い理由は「射精する直前の使用」や「コンドームが外れてしまった」など正しく使用できていないケースが多いからです。
コンドームも正しい使い方をすれば、避妊失敗率は2%まで下げることができます。
高校生カップルにおすすめの効果的な避妊方法3選
避妊方法
1. コンドームの装着
2. 低用量ピルの服用
3. コンドームと低用量ピルの併用
費用が安く、簡単にできる方法をメインに紹介するので、ぜひチェックしてみましょう!
1. コンドームの装着
低価格で手軽に購入しやすく、性感染症が防げるメリットも。
買える場所・・・ドラッグストア・コンビニ
「買うのが恥ずかしい」という方は、無印良品やコンビニでコンドームとわかりにくいパッケージのものを購入するのもおすすめ!
また、コンドームは使い方や保存方法が間違っていたり、外れたり破れたりと失敗する可能性がある避妊方法です。
避妊に失敗しないしないよう、以下のことに注意しましょう。
避妊に失敗しないための注意点
・はじめから最後まで装着する・・・射精前にも精子が出ている場合がある
・コンドームの使用期限を確認・・・使用期限3年~5年
・財布に入れて持ち歩かない・・・破損する可能性がある
・1度装着したものは使用しない・・・精液が付着している可能性がある
・爪をきれいに切り整える・・・爪で破損する恐れがある
・自分に合ったサイズを使用・・・外れる可能性がある
・自分で用意したコンドームを使用する・・・使用期限や保管状態が不明なものは破損の恐れがある
また、コンドームの正しいつけ方を覚えておくことで、さらに失敗する確率が下がります。
コンドームの正しいつけ方
1. 中を傷つけないよう端に寄せてから封を開ける。
2. 先端をつまんだら、空気を抜いて勃起したペニスの皮を上に引っ張りながら根本まで装着する。
3. ペニスは射精後にしぼむため、膣内でコンドームが外れてしまうリスクも。射精した後は、すみやかにコンドームの根本を押さえて膣から抜く。
「コンドームを付けたことがない」という場合は、性行為前に練習しておくと安心です。
2. 低用量ピルの服用
低用量ピルを正しく服用した場合の避妊効果は99.7%!
コンドームより高い避妊効果が期待できます。
買える場所・・・産婦人科・オンライン診療
低用量ピルは、避妊以外にも生理痛の緩和や生理前の不調を改善する効果が期待できるのも人気の理由!
生理は子宮内膜が剥がれ落ちることで起こり、外へ出すために痛みの元となる物質が出ます。
ピルは排卵を抑制する働きがあり、子宮内膜そのものが少なくなるため、経血量が減り、生理痛が改善すると言われています。
その他にも、低用量ピルで得られるメリットには以下のようなものが挙げられます。
・月経前のイライラが減る
・ニキビ、肌荒れに効果が期待できる
・子宮内膜症の予防になる
・卵巣がん発症の可能性が減る
低用量ピルで避妊に失敗しないためには、飲み忘れを予防することが非常に大切です。
飲み忘れ防止には、スマホのアラーム通知や管理アプリを使用すると良いでしょう。
3. コンドームと低用量ピルの併用
実は、性行為経験のある高校生の8人に1人は性感染症を発症したことがあると言われています。
低用量ピルは99.7%と高い避妊効果が得られますが、性感染症の予防ができません。
一方で、コンドームは、エイズやクラミジアなどの「性感染症」を予防できる唯一の避妊具です。
また、ピルは避妊効果が99.7%と高く、男性任せのコンドームと異なり、女性側で避妊できるので安心です。
買える場所・・・コンドーム(ドラッグストア・コンビニ)、低用量ピル(産婦人科)
性感染症を防ぐコンドームと避妊効果の高いピルを組み合わせて、より安全で効果的な避妊をしましょう!
避妊に失敗したときは性交後120時間以内にアフターピルを服用しよう!
アフターピル(緊急避妊薬)とは、性交後に正しく服用することで、避妊効果が期待できる内服薬です。
アフターピルの効果
避妊率・・・85%以上
金額・・・薬代9,000円~20,000円・診察料500円~
服用方法・・・性交後72時間以内~120時間以内に服用
買える場所・・・産婦人科
アフターピルは、性行為から服用するまでのタイミングが早いほど避妊効果が高くなります。
避妊に失敗したときは、できるだけ早くアフターピルを飲むことが大切!
ただし、避妊効果が高いとされる72時間を過ぎてしまっても、120時間以内であれば避妊効果が期待できると言われています。
避妊に失敗したときは、落ち着いてできるだけ早く産婦人科やオンライン診療を受診し、アフターピルを服用しましょう。
アフターピルは、マツキヨなどのドラッグストアでは購入はできません。
また、インターネットでの個人輸入やフリマサイトでは偽物が多く危険ですので、絶対に購入しないようにしましょう。
オンラインで購入したい場合には、オンライン診療「エ二ピル」がおすすめです!
18歳以上なら利用でき、スマホ1つで医師の診察が受けられ、自宅にピルをバレないように届けてもらえます。
性交後120時間を大幅に超えている場合は妊娠検査薬を試そう!
なぜなら、万が一妊娠していていて人工妊娠中絶を考えたとき、妊娠初期と妊娠12週を過ぎてしまった場合では、手術の方法が大きく異なるからです。
妊娠検査薬とは、先端部分に尿をかけるだけで、妊娠しているかどうかが検査できるキットです。
産婦人科に行かなくても、自宅で簡単に妊娠しているかを確認することができます。
妊娠検査薬の使い方
使用時期・・・生理予定日の1週間後から(生理予定日当日から使用できる製品もあり)
買える場所・・・ドラッグストア
金額・・・1,000~2,000円前後
使用方法・・・指定部分に尿をかける
妊娠すると、胎盤からhCGというホルモンがつくられます。
妊娠検査薬では尿中のhCGを調べて、妊娠しているかどうかを検査します。
使用のタイミングが早い場合や、飲み物を飲みすぎて尿が薄いと、hCGが感知できず妊娠していても陰性が出るケースも。
妊娠検査薬で陰性にも関わらず生理がこないときは、妊娠検査薬が正しく使えていない可能性も考えられます。
検査薬が陰性でも生理が来ない時は、産婦人科への受診をおすすめします。
よくある質問4選!ピルはどうやって買える?
ここでは、高校生が低用量ピルを服用する際によくある4つの質問にお答えします。
1. ピルは高校生でも買える?
低用量ピルは、初潮から6ヶ月経っていれば服用が可能!
実際に、ドイツやオランダなどではピルの普及率は40〜50%と高く、高校生も服用しています。
また、多くの産婦人科では16歳以上の方の保護者の同席や同意書がなくても、処方が受けられます。
2. 家族にバレずにピルを買うことはできる?
保険証を利用しなければ、家族にバレる可能性は低いです。
ただし産婦人科によっては、身元確認として保険証が必要な場合も。
保険証を利用した場合、ご自宅に病院を利用した通知がいく可能性があるので注意しましょう!
保険証の提示があるか不安な方は、受診前に問い合わせすることをおすすめします。
3. ピルは薬局やドラッグストアで買える?
なぜなら、低用量ピルの処方を受けるには、必ず医師の診察が必要となるからです。
インターネットでの個人輸入やフリマアプリなどは、偽物や粗悪品の可能性があるため絶対に購入はしないようにしましょう!
産婦人科や医師の診察がネットで受けられるオンライン診療を受けましょう。
4. ピルは男性でも買える?
男性のみの受診や、パートナーの代理としてピルの処方を受けることも認められていませんので、注意しましょう。
女性の付き添いで産婦人科を訪れることは可能です。
ただし、中には女性への配慮から付き添いができない産婦人科もあるので、事前にホームページで確認することをおすすめします。
高校生カップルはコンドーム・低用量ピルの併用による避妊がおすすめ!
高校生は、手軽に購入でき性感染症も予防できる「コンドーム」と避妊効果の高い「低用量ピル」の併用がおすすめです。
ですが、金銭的に難しい場合は、コンドームのみでも問題ありません。
コンドームのみの使用でも正しく使用すれば、十分な避妊効果が期待できます。
今回お伝えした高校生カップルにおすすめの避妊方法を試し、安心して性行為ができるようにしましょう。