「普段は1週間程の生理が終わらない…」そんな時は、「妊娠?それとも何か病気なのでは?」とお悩みではありませんか?
生理が終わらない原因には、妊娠や病気の可能性と、日々の生活習慣が原因となっている場合もあります。
生活習慣を変えるだけでも、改善が期待できるケースも少なくありません。
生活の中でできる対処方法から、万が一病気だった場合の症状や、治療方法まで詳しくご紹介していきます。
こちらの記事を読み終えれば、生理が終わらない原因を知ることができ、長引く生理の解決に繋がります。不安は早めになくしておきましょう!
記事まとめ
・生理が終わらない原因は?…妊娠や病気以外にもストレスや睡眠・食生活などによるホルモンバランスの乱れが原因の場合も!
・生理が終わらない時どうする?…産婦人科を受診!生理が長引く原因をチェック!
・生理を終わらせる方法は?…ホルモンバランスの乱れが原因なら「ピルの服用」がおすすめ!
産婦人科を受診する目安は?1回のみは様子見で大丈夫!

10代~20代の通常生理がある世代であれば、ホルモンバランスの変動による一時的な症状である可能性が高いです。
「今回が初めてのことで、出血も次第に止まった!」なら、1回は様子見してみましょう。
ただし、出血が止まらない場合や頻繁に起こる場合には、「不正出血」や「過長月経」の可能性があります!いつまでも様子見をせず、産婦人科を受診するようにしてください。
また、35歳前後は、「子宮筋腫」や「ポリープ」といった病気のリスクが増える世代です。生理が終わらない場合は、一度産婦人科を受診しておくのがおすすめ!
そして、閉経して生理がなくなっているのに、出血があった場合には、病気の可能性が高いと言えます。速やかに産婦人科を受診しましょう。
病気以外の生理が終わらない原因7選
病気以外にも、生理が終わらない原因があります。こちらでは、病気以外で生理が終わらない原因を、7つ紹介していきます。
病気以外の生理が終わらない原因7選
1. 更年期
2. 着床出血
3. ストレスや環境の変化
4. 運動不足
5. 生理が不安定
6. 睡眠不足
7. 食生活の乱れ
それぞれの原因を詳しくご紹介していきますので、生活の中で心当たりがないかを確認していきましょう。
1. 40代以降に多い更年期

更年期とは、閉経を挟んだ前後10年間(一般的に40代半ば~50代半ば)の期間を言います。
更年期には、女性ホルモンの分泌を行う卵巣の機能が衰えはじめ、ホルモン量が減ってきます。そして、次第に卵巣の機能が停止すると、閉経を迎えます。
この更年期の兆候として、まず現れる症状が月経の乱れです。
減少した女性ホルモンを補おうとして、脳下垂体から性腺刺激ホルモン(卵巣を刺激し発育や機能の保持、調整を行うホルモン)が過剰に分泌されます。
性腺刺激ホルモンの分泌により、月に2回生理が来ることもあります。さらに、どんどん生理周期は乱れていき、生理がダラダラ続いて終わらないことも!
更年期の時期は、個人差もあり早い方であれば30代後半から、更年期障害のような症状がでる方もいます。
更年期の症状には、生理が終わらない以外にも症状がありますので、該当しないかチェックしていきましょう!
更年期の症状をチェック!
・のぼせやほてりがある
・強い冷えがある
・肩こりや腰痛、背中の痛みがある
・疲れやすくなった
・気分が落ち込みやすい
・めまいが起こりやすい
2. 妊娠で起こる着床出血

生理が終わらないのは、生理が長引いているのではなく、もしかすると着床出血かもしれません。
着床出血とは、妊娠初期に起こる症状です。子宮内膜(赤ちゃんのベッドとなる部分)に受精卵が着床する際に起こります。
受精卵は着床する時に、子宮内膜に入り込む形となります。この時に子宮内膜が傷つき、出血を起こすのです。
着床出血は生理が来る時期と同じころに起こるため、生理と間違いやすくなっています。
着床出血には、生理と異なる特徴がありますので、該当しないかチェックしてみてください。
着床出血の特徴をチェック!
・出血期間が長い人で3~4日
・通常の生理時の血の色と異なる
・生理に比べ量が少ない
・腹痛や吐き気がある
・眠気やだるさがある
3. ストレスや環境の変化

生理が終わらない原因には、ストレスや環境の変化が関連している可能性があります。
生理周期に重要なホルモンバランスは、ストレスや環境の変化で崩れるとされているためです。
卵巣に女性ホルモンの分泌を促す器官である、脳の視床下部という部分は、ストレスのダメージを受けやすい部分です。
ダメージを与えてしまうと、卵巣へホルモン分泌の指令を上手く出せなくなります。
ホルモンバランスが崩れると不正出血が起こりやすくなり、生理周期にも乱れが生じます。
生理の期間が長引いたり、生理と生理の間隔が長くなったり短くなったりします。
最近環境の変化があったという方や、下記のストレスチェックに該当項目がある方は要注意。ホルモンバランスが崩れている可能性があるとお考え下さい。
ストレスチェック!
・眠れない
・食欲がない
・体がだるい
・集中できない
・気持ちが沈む
・イライラする
・何事にも興味が湧かない など
4. 運動不足

生理が終わらないのは、運動不足も原因のひとつとして考えられます。運動不足は、ホルモンバランスの乱れに繋がる可能性があります。
生理周期に関わる女性ホルモンは、脳や神経でコントロールされています。デリケートな部位なので、不規則な生活を送るだけでも乱れが起こってしまうのです。
そして、ホルモンバランスが乱れると、子宮内膜への刺激や生理周期の乱れにも繋がり、不正出血が起きやすい状態に。
さらに、運動不足は生活習慣病など多くの病気を引き起こす原因となります。
日頃の生活が運動不足になっていないか、チェックしてみましょう!
運動不足度をチェック!
・運動する習慣がない
・歩くことが少ない
・疲れを感じやすい
・動くとすぐ息切れする
・座って仕事をすることが多い
・自動車で移動することが多い
・休みの日はゴロゴロして過ごす
・エスカレーターやエレベーターを利用しがち
5. 10代で生理が不安定

10代の思春期の時期には、まだホルモンバランスが安定していないため、不正出血がダラダラ続くことがあります。
思春期の10歳~14歳頃に初経を迎えますが、女性ホルモンの分泌は始まったばかり。
初経が始まってから、ホルモンバランスが安定するまでには、数年かかると言われています。
女性ホルモンの分泌が順調になれば、生理が終わらないなんてこともなくなり、生理周期も一定になってきます。
思春期に多い月経異常の症状をご紹介しますので、思春期にあたる人はチェックしてください。
思春期に多い月経異常をチェック!
・「頻発月経」…生理周期が24日以内
・「希発月経」…生理周期が39日以上
・「原発性無月経」…18歳になっても初経が来ない
・「続発性無月経」…生理が3ヶ月以上来ない
・「過少月経」…月経が3日以内に終了する
・「過多月経」…月経が8日以上続く
6. 睡眠が足りていない

睡眠不足は、女性ホルモンの分泌や調整を行う器官である、脳の視床下部に影響を与えます。
視床下部に影響を与えてしまうと、ホルモンバランスの乱れへと繋がり、生理不順や不正出血を起こす原因となってしまいます。
ホルモンバランスの乱れによって、過多月経となってしまうと、生理が8日以上続く場合があります。
睡眠不足になると、さまざまな症状が現れますので、該当しないかご確認ください。
睡眠不足の症状をチェック!
・日中に眠気がある
・頭痛がする
・倦怠感がある
・仕事や勉強がはかどらない
・ミスが多くなる
7. 食生活の乱れ

好きなものばかり食べたり、無理なダイエットをしていたりする方は、注意が必要です。
栄養の偏りや不足は、ホルモン分泌に異常をきたすと言われています。食生活の乱れは、ホルモンバランスの乱れへと繋がり、月経不順や不正出血を引き起こす原因に!
ホルモンバランスを乱しやすい食生活をご紹介しますので、日頃の自分の食事を見直してみましょう。
食生活をチェック!
・食事を抜くことが多い
・1日3食食べない
・お菓子などの間食をする
・偏った食事になりがち
・野菜をあまり食べない
生理が終わらないときの対処方法7選

対処方法7選
1. 低用量ピルを服用する
2. ストレスを発散する
3. 規則正しい生活を送る
4. 環境を変えてみる
5. ダイエットを中止する
6. 大豆イソフラボンを摂る
7. 運動不足を解消する
普段の生活に少し気をつけることで、終わらない生理を改善する効果が期待できます。
ここからは、それぞれの対処方法を詳しく解説していきますので、改善点の参考にしていきましょう。
1. 低用量ピルを服用する

生理が終わらないトラブルには、「低用量ピル」がおすすめです!
避妊薬のイメージが強いですが、産婦人科で生理痛や月経不順など生理の不調のために処方されることも多いです。
まず、低用量ピルにどんな効果があるのかを知る前に、生理が起こる仕組みを確認していきましょう。
生理の仕組み
1.卵胞ホルモン(エストロゲン)が放出されることで卵子が発育
2.卵子が成熟すると卵巣から排卵
3.排卵すると黄体ホルモン(プロゲステロン)を放出
4.黄体ホルモンは子宮内膜を厚く成長させ着床の準備を開始
5.受精・妊娠が起こらなければ子宮内膜が剥がれ生理となる
生理の仕組みを見てみると、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が大きく関わっていることがわかります。
この2つのホルモンが配合された飲み薬が「低用量ピル」です。低用量ピルは、周期に合わせ、それぞれのホルモン量が調整されています。
低用量ピルでホルモンを体内に取り入れると、脳は「体内にホルモンが充分分泌されている!」と思うため、ホルモンの放出や指令を送らなくなります。
すると、卵子は育たず、子宮内膜が厚くなることも避けられ、排卵も起こりません。そして、低用量ピルの服用を終了すると、出血が起こるという仕組みです。
低用量ピルでホルモンを体内に取り入れることで、ホルモン量やバランスが安定して保たれます。
生理周期の乱れや、生理がダラダラ長引くことも無くなるので、低用量ピルの服用はおすすめです!
2. ストレスを発散する

ホルモンバランスの乱れを改善するためには、ストレスを溜め込まずに発散することが大切です。
ストレスは、女性ホルモンの分泌を行う、脳の視床下部に影響を与えます。視床下部への影響を無くすことが、ホルモンバランスの乱れを生じさせないことに繋がるのです。
女性は我慢強いので、「私はストレスなんてない!」と思っていても、知らないうちにストレスが溜まっていることも少なくありません。
こちらでは、簡単にできるストレスの発散方法は以下の通りです。参考にして日々の生活で実践してみましょう!
ストレス発散方法
・ストレッチなど軽い運動
・好きなものを食べる
・話をしてたくさん笑う
・趣味に没頭する
・日光浴など自然に触れる
・映画やドラマを見て泣く
・読書や音楽鑑賞でリラックス
・ゆっくりお風呂に浸かる
・大きな声で叫ぶ
3. 規則正しい生活を送る

規則正しい生活を送り、女性ホルモンの分泌器官への影響を極力減らしていきましょう!影響が少なければ、ホルモンバランスも正常に保たれやすくなります。
では、規則正しい生活とは、どのような生活なのでしょうか。以下に規則正しい生活とはどんな生活なのかをまとめたので、参考にしてみてください。
規則正しい生活とは?
・適度な運動を習慣にする
・1日3食バランスの良い食事をする
・たばこを吸わない
・アルコール量を適量に留める
・質の良い睡眠を取る
規則正しい生活は、ホルモンバランスの乱れを防ぐだけでなく、生活習慣病の予防にも繋がります。
生活や睡眠のリズムが乱れがちな方は取り入れてみましょう。
4. 環境を変えてみる

また、規則正しい生活を送ろうと思っても、環境次第ではどうしても改善できない場合もあります。
そんな時は、今の環境を変えてみることも大切です!環境を変えるだけで、ストレスが溜まりにくくなったり、睡眠時間が確保できたりする方も少なくありません。
環境を変えるのは、そう簡単ではありませんが、生理が終わらないほど体調に変化があるのであれば、思い切りも必要です!
環境を変える方法
・職場の環境が原因・・・「転職」、「部署異動」
・自宅の環境が原因・・・「引っ越し」、「部屋を仕切って自分だけの空間を確保する」、「観葉植物を置くなどリラックスできるインテリアに変える」
ホルモンバランスを安定させるためにも、環境の悪い部分を取り除いていきましょう。
5. ダイエットを中止する

現在ダイエットを行っていて、生理が終わらない状態であるなら、ダイエットは一旦中止すべきです。
月に3㎏以上落とすような過激なダイエットを行うと、ホルモンバランスが乱れます。女性ホルモンのエストロゲンは、脂肪細胞からも作り出されているためです。
一定量の脂肪細胞を維持することが、ホルモンバランスの維持にも繋がると覚えておきましょう!
そして、まずはダイエットが必要な体重なのかを、BMI値で確認してみてください。標準範囲内に入っているのであれば、ダイエットは行わず現状維持を心がけましょう。
BMI計算方法
・体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
※BMI18.4以下…低体重
※BMI18.5~24.9…標準
※BMI25以上…肥満
6. 大豆イソフラボンを摂る

大豆イソフラボンとは、大豆の中でも特に大豆胚芽(種子の中の芽となる部分)に多く含まれる成分です。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似ており、「植物エストロゲン」と呼ばれることも!
大豆イソフラボンは摂取することで、エストロゲンを補ってくれます。エストロゲンが減少し起こる「更年期障害」の症状を軽減してくれる他、アンチエイジングにも良いとされているのです。
更年期に起こる、生理が終わらずに長引く症状の改善にも、期待が持てます。大豆イソフラボンが含まれる食品をご紹介していきますので、積極的に摂取してみてください。
大豆イソフラボンを含む食品
・豆腐
・味噌
・しょうゆ
・油揚げ
・豆乳
・納豆
7. 運動不足を解消する

運動を行うと、自律神経(循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整する神経)が活性化されます。
自律神経とホルモンの分泌をコントロールする、脳の部位は近くなっています。自律神経に不調が出ると、ホルモンバランスの乱れに繋がる可能性があるのです。
適度な運動で自律神経を活性化し、ホルモンバランスの乱れを起こさないようにしていきましょう!適度な運動の目安をお伝えしていきますので、運動習慣を身につけてみてください。
適度な運動の目安
・1日1万歩以上歩く(最初はウォーキングから)
・週2回以上、1回30分以上の少し息が上がる程度の運動
病気や傷による生理が終わらない原因3選

生理が終わらない原因は、「病気や傷」にあるかもしれません。病気や傷が原因の場合は、産婦人科での診断と治療が必要となります。
性感染症や腫瘍がある時には、なるべく早く病気を特定し、治療を開始することが大切です。
ここからは、生理が終わらない症状で考えられる原因を詳しくお伝えしていきます。
生理が終わらない症状以外の自覚症状もお伝えしていきますので、当てはまらないか確認してみてください。
1. 性感染症による炎症

生理が終わらない原因として、性感染症に感染している可能性があります。性感染症は、性交渉だけでなく、公衆浴場で感染してしまうものもあるので注意が必要です。
こちらでは、感染者数が多く、症状のひとつとして不正出血を伴う性感染症をご紹介していきます。
不正出血を伴う性感染症
・クラミジア…「クラミジアトラコマティス」という病原体が原因となる
・淋菌感染症…「淋菌」という菌が原因となる
・トリコモナス…原虫(アメーバの様な生物)の寄生が原因となる
上記のように性感染症の原因は、病原体や病原菌、原虫などの感染です。感染後、炎症が起き出血しやすくなります。
性感染症は早期発見できれば、治癒できるものがほとんどです。
生理が終わらない他に、「おりものの変化」や「かゆみ」、「痛み」などがある場合には、速やかに性感染症の検査を受けるようにしましょう!
<クラミジア>
症状 | ・不正出血 ・発熱 ・腹痛 ※無症状の場合も多い |
治療方法 | ・抗菌剤の内服治療 |
<淋菌感染症>
症状 | ・不正出血 ・おりものの増加 |
治療方法 | ・抗菌剤の内服又は点滴 ・注射治療 |
<膣トリコモナス症>
症状 | ・不正出血 ・泡状で悪臭のあるおりもの ・外陰部や膣の痛み ・外陰部や膣の痒み ※無症状の場合も多い |
治療方法 | ・内服治療 |
2. 腫瘍ができている

生理が終わらないのは、「腫瘍」が原因で不正出血が起きている可能性があります。
子宮の筋肉に発症する良性腫瘍である「子宮筋腫」。子宮頚部の上皮(粘膜部分)にできる「子宮頸がん」、子宮体部に発生する「子宮体がん」などがあります。
不正出血を伴う腫瘍
・子宮筋腫…できる部位や大きさはさまざま。子宮内膜を圧迫する位置にできた場合に不正出血を伴う。
・子宮頸がん…40~50代に最も多く、腫瘍が子宮内へ浸潤(がん広がる)することで不正出血を伴う。
・子宮体がん…卵胞ホルモンの過剰分泌により子宮内膜が異常に厚くなる。長期間子宮内膜を刺激することで不正出血を伴う。
腫瘍により出血が起こっている場合は、病気が進行している可能性も高いと言えます。20代の若い世代でも発症するケースも少なくありません。
早期発見が大切となりますので、定期的な産婦人科の受診や、自治体からの子宮頸がん検診を利用することがおすすめです。
<子宮筋腫>
症状 | ・不正出血 ・生理痛が重い ・生理の量が多い ・生理が長引く ・おりものの増加 ・頻尿や尿閉(尿が出ない) ・便秘 |
治療方法 | ・偽閉経療法(薬で閉経状態にすること) ・手術(筋腫核出術/子宮全摘術) ・低用量ピルの服用 ・IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム) など |
<子宮頸がん>
症状 | ・不正出血 ・おりものの増加 ・月経血の増加 ・月経期間の長期化 |
治療方法 | ・手術(がんの状態より方法は異なる) ・放射線治療 ・化学療法(抗がん剤) |
<子宮体がん>
症状 | ・不正出血 ・月経不順 ・赤褐色や黄色のおりものが出る ・おりものの臭いが強い ・透明で粘性のおりものが増えた ・下腹部の痛み |
治療方法 | ・手術療法(子宮・卵巣・卵管・リンパ節の摘出など) |
3. 性器周辺に傷がある

生理が終わらないのは、性器の周辺に傷ができ出血している可能性があります。
性交時に、外陰部や腟壁の裂傷が起きやすいので注意が必要です。また、転倒した際などに、外陰部を強打することでも出血します。
一度血が止まったとしても、性交時や力みによって、再度傷口が開く可能性もあります。傷が完全に治るまでは、触れないようにしましょう!
症状 | ・不正出血 ・性交時の痛み |
治療方法 | ・経過観察 |
病気や傷で生理が終わらない場合は産婦人科を受診しよう

生理が終わらない原因が、病気や傷にある場合、セルフケアでの完治は難しいと言えます。
病気は、放っておくと症状が悪化していくものも多いですので、まずは産婦人科を受診するようにしましょう!
産婦人科に行くと、下記のような確認をされます。
2.出血量がいつもの生理と同じくらいある
3.出血量は2~3日目が多く、徐々に減少し7~10以内で出血が終わる
上記に当てはまらない場合、不正出血の可能性が高く、原因特定のための検査が進んでいきます。
不正出血時の検査をご紹介しておきますので、来院前の参考にしてみてください。
産婦人科の検査
・妊娠反応検査
・子宮がん検査
・性感染症検査
・超音波検査
・おりもの検査
・血液検査(女性ホルモン検査など)
ピンクや茶色の血は大丈夫?気になるギモンQ&A6選

生理が終わらない時に、出血している血の色や状態によって、出血の原因が異なります。
こちらでは、血の色や状態から、どのような病気の可能性があるのかを解説していきます。
1. 茶色の血が出るのは病気?

茶色の血は、出血してから時間が経過したことで、酸化して茶色っぽく変色したと考えられます。
出血したのが生理前後であれば、生理前の少量の出血時や、生理後に子宮に残っていた血が排出された可能性が高いと言えます。
ただし、茶色の血の出血が長引く場合は、婦人科を受診するのがおすすめです。「子宮頚がん」「子宮体がん」「子宮筋腫」が原因の場合、出血や茶色のおりものが出る時があります。
2. 少量のピンクの血は危険?

少量のピンクの出血は、おりものに少量の血液が混ざっている可能性が高いでしょう。ピンク色の血が出る場合は、妊娠初期の「着床出血」の可能性があります。
また、妊娠していないという場合は、「萎縮性膣炎」でもおりものや下着に、ピンク色の出血がみられるケースがあります。
萎縮性膣炎は、閉経前後の女性ホルモンの低下に伴い、膣壁が乾いたり、ただれたりする疾患です。主な症状に性交痛もありますので、受診の目安にしてください。
3. レバー状の塊がある場合は?

レバーのような血の塊が出る場合は、一度産婦人科を受診するのがおすすめです!
生理時の出血の増加も感じているなら「子宮筋腫」の可能性があります。
また、子宮内膜を成長させるホルモンの分泌量が多い方にも、レバー状の塊があるケースが少なくありません。
通常生理は、子宮内膜から剥がれた血が、酸素の働きで溶かされ体外へ排出されます。しかし、子宮内膜が厚すぎると、血を溶かす酸素が足りず、レバー状で出てくることがあります。
4. 鮮血が出ているのは病気?

鮮血が出ている場合は、速やかに産婦人科を受診しましょう!
生理が終わらずに鮮血(真っ赤な血)が出ている場合、妊娠による出血の可能性があります。淡紅色~鮮血、暗赤色出血で腰痛を伴うのが特徴です。
他には、「異常性性器出血」の可能性もあります。
「ポリープ」や、ごく稀に「子宮内膜がん(子宮体部がん)」「子宮頸がん」を患っているケースもあるため、早めに検査を受けるようにしましょう!
5. 水っぽい薄い血は異常?

水っぽいサラサラとしたおりものは、性感染症のひとつである「クラミジア感染症」の症状に当てはまります。
白色のおりものであるケースが多いですが、少量の持続性の出血がみられることもあります。
万が一、クラミジア感染症だった場合、炎症が進むと不妊の原因になってしまいます。一度産婦人科で、性感染症の検査を受けるようにしてください。
5. 一ヶ月生理が終わらないのは危険?

1ヶ月生理が終わらないなら、早急に産婦人科を受診するべきです。
何らかの異常が起こっているケースや「子宮体がん」などの病気の可能性が高いと言えます。
特に、閉経間近や閉経後の方は、子宮体がんのリスクも高くなっています。閉経間近や閉経後に、1ヶ月不正出血がダラダラ続いているなら要注意です。
産婦人科を受診して終わらない生理から解放されよう!

生理が終わらない時は、「病気のサイン」であるケースと、普段の生活習慣で「ホルモンバランスが乱れている」ケースもあります。
「度々生理が終わらないトラブル」があったり、「1ヶ月以上出血が続いている」という場合は、速やかに産婦人科を受診してください!検査をして病気が見つからなければ、ひとまず安心できます。
そして、もし生理が終わらない原因がホルモンバランスの乱れにあるなら、低用量ピルの服用がおすすめです!
低用量ピルは、産婦人科で処方を行ってくれる他、オンライン診療「エ二ピル」からの購入もおすすめ!
生理が終わらないことを放置せず、原因を見つけ、終わらない生理へのイライラや不安を解消していきましょう!
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・最短で翌日にはピルが手元に届く
・産婦人科に行く必要がない
・誰にもバレない
当日中でも診察の予約が取りやすく、最短翌日に到着します。他のサービスでもありがちな、煩わしいアプリも不要ですよ。