「デートの日に生理が被ってる!」「何とかイベントと生理が被らないようにしたい!」と思いませんか?
こちらの記事では、ピルで生理を早める方法を詳しくお伝えしていきます。
一口にピルといっても、種類はたくさん。生理を早めるのにおすすめの種類と共に、気になる副作用についてもご紹介!
この記事を読めば、生理を早めるピルの仕組みや服用方法がわかるので、生理がイベントにかぶることを防ぐことができます。
生理を早めるピルについて正しく理解し、生理に振り回されることなく、イベント当日を楽しみましょう!
記事まとめ
・生理を早めるピルの種類は?…低用量ピルと中用量ピルの2種類!成功率が高いプラノバールがおすすめ!
・ピルの副作用は?…吐き気などの副作用はあるけど服用を続ける内に緩和される!
・予定日の何日前から始める?…1ヶ月前が目安!オンライン診療でも購入可能!
生理を早めるピルの仕組み
ピルを服用することで、なぜ生理が早まるのかを解説していきます。まずは、通常の生理がどのように起こるのかを確認していきましょう!
生理の仕組み
1.エストロゲンという女性ホルモンの分泌が増加
2.赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜が増殖
3.排卵が起こるとプロゲステロンというホルモン分泌が増加
4.着床が起こらない場合は女性ホルモンの分泌が低下
5.子宮内膜が剥がれ落ち生理となる
上記のように、生理はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が関わっています。
この2つのホルモンがピルには配合されており、自然にくる月経周期に近いように、ホルモン量を調整しています。
生理を早めたい場合は、ピルを飲むことで卵子が育つ前に女性ホルモンを体内に取り入れます。
女性ホルモンを体内に取り入れると、脳は女性ホルモンの分泌をしなくて良いと勘違いします。
すると、卵子が育たないため、卵巣から女性ホルモンが出にくくなります。そのため、ピルを飲んでいる間は生理が来ません。
そして、飲んでいるピルを中止すると、女性ホルモンが低下したとみなされ生理が来るので、生理を早めることができます。
つまり、生理予定日より前に低用量ピルを飲み始め、服用を中止することで生理を人工的に引き起こすという仕組みなのです。
こうすることで、生理を早めることができ、イベント当日を生理に振り回されずに楽しむことができます。
予定に合わせてピルを服用し、ホルモンをコントロールすることにより、生理が早まるという仕組みです。
生理を早めるピルの種類は2種類!「低用量ピル」と「中用量ピル」
生理を早めるために使用するピルには、「低用量ピル」と「中用量ピル」の2種類があります。
2つのピルは、どちらも避妊や月経に関する治療に用いられるという点では同じです。
大きな違いとしては、ホルモン(エストロゲン)の配合量が異なります。
ホルモンの配合量が異なることで、効果の高さや副作用に違いがありますので、詳しくご紹介していきます。
低用量ピルとは?卵子が育たないようにする
低用量ピルは、エストロゲンの配合量が少なく、中用量ピルに比べて副作用が少ないのが特徴。
副作用が少ない分、日常的に続けて飲むことができるので、避妊や月経トラブルの改善を目的として用いられることが多い薬です。
生理を早める服用の仕方 | ずらしたい生理の前月の生理からピルを服用。 生理の5日目までに服用を開始し、生理を起こしたい日の2日前まで服用。 |
値段の目安 | 約2,000円~3,000円 |
買える場所 | ・産婦人科 ・オンライン診療 |
低用量ピルで生理を早める場合には、生理の1日目から5日目までに飲み始める必要があります。
低用量ピルであれば、中用量よりも副作用が少ないので、ピルの副作用が心配な方は予め低用量ピルを選ぶのがおすすめ!
また、「他の月経による不調も改善したい!」にもぴったりです。
ただし、早めたい生理のひとつ前の生理から飲み始める必要があります。予定と合わせ、早めに産婦人科を受診しましょう。
ピルの処方には医師の診察が必要です。
個人輸入や通販は効果がない偽物や粗悪品を取り扱っている場合があるため、大変危険です。
忙しくて産婦人科に行く時間がない場合は、オンラインで医師が診察・処方してもらえる「エ二ピル」がおすすめです。
中用量ピルとは?低用量ピルよりも成功率が高い
低用量ピルと同様、生理予定日より前に飲み始め、服用を中止することで予定の前に生理を引き起こせます。
中用量ピルは、低用量ピルよりもエストロゲンの配合量が多いのが特徴です。
低用量ピルよりもエストロゲンの配合量が多いため効果が高く、アフターピル(緊急避妊薬)や月経周期をずらす目的に用いられるのも特徴です。
そのため、高い確率でイベント時期に生理が被ることを避けたい場合は、中用量ピルがおすすめです!
ただし、低用量に比べると成分が強いため、副作用が強く出る可能性があります。
数日で終わることがほとんどですが、不安な場合は吐き気止めなど副作用を抑える薬も利用可能です。医師に相談してみましょう。
生理を早める服用の仕方 | ずらしたい生理の前月の生理からピルを服用。 生理の3~7日目までに中用量ピルの服用を開始。10日以上服用し生理を起こしたい日の2〜3日前に服用を中止。 |
値段の目安 | 約3,000円~5,000円 |
買える場所 | ・産婦人科 ・オンライン診療 |
中用量ピルはネットで販売されているものもありますが、個人輸入のものは安全性が定かではありません。
安心して中用量ピルを手に入れるためには、産婦人科を受診しましょう!忙しくて通うのが難しい場合は、オンラインで医師に相談できる「エ二ピル」を利用するのもおすすめです。
生理を早めるピルの種類|おすすめはプラノバール
ピルには、低用量ピルと中用量ピルがあり、それぞれ種類があります。
こちらでは、低用量ピル3種類「ヤーズ」「トリキュラー」「マーベロン」と中用量ピル「プラノバール」についてご紹介していきます。
「安くピルを服用したい!」という方向けに、新薬と効果は変わらず、お値段が控えめのジェネリック医薬品と価格についても解説します。
確実にイベント時期よりも生理を早めたいなら、中用量ピルの「プラノバール」がおすすめ!それぞれの特徴やメリット、費用について詳しく解説していきますので、確認していきましょう。
【低用量ピル】ヤーズ配合錠|服用中は最大120日まで生理が来ない
ヤーズ配合錠は超低用量ピルで、低用量ピルよりも、さらにエストロゲンの配合量が少ないのが特徴です。
さらに含まれている黄体ホルモンは、体内の自然なホルモンの働きに近いものが配合されています。吐き気やむくみなどの副作用が少ないのも特徴!
ヤーズ配合錠には、同じ有効成分が配合された姉妹ピルの「ヤーズフレックス配合錠」という種類もあります。
こちらも超低用量ピルとなっていますが、連続服用を行い月経回数を減らすことができるピルです。
ヤーズフレックス配合錠で、出血が起こるまでの期間には個人差があります。最大で120日間出血がない方も!平均でも50~60日です。
ヤーズ配合錠の服用方法
24錠タイプで、24日間服用し休薬期間が4日間の休薬期間があります。休薬後2~3日程度で生理がきます。
ヤーズフレックス配合錠の服用方法
28錠タイプで、1シート飲み終えたら休薬期間なしで次のシートを飲み始めます。3日連続で出血が起こった場合に、一旦服用を中止し、4日休薬後に服用を再開します。
ヤーズフレックス配合錠なら、月経回数を減らすことで、大事なイベントに生理が被るリスクを減らせます。
値段の目安 | 約2,000円 |
【低用量ピル】トリキュラー|不正出血がおきにくい
「レボノルゲストレル」という黄体ホルモンを配合したピルです。レボノルゲストレルの働きで、不正出血を起こしにくい特徴があります。
トリキュラーには、「トリキュラー錠21」と「トリキュラー錠28」の2種類があります。
トリキュラー錠21の服用方法
21錠タイプで、生理開始日(又は5日以内)に服用を開始。3種類の錠剤を順番に毎日21日間服用後、7日間の休薬期間をおきます。
トリキュラー錠28の服用方法
28錠タイプで、ホルモンが配合された21錠に加え、偽薬(プラセボ)が7錠入っています。生理開始日(又は5日以内)に服用を開始。3種類の錠剤を順番に毎日21日間服用後、7日間の休薬期間に偽薬を服用。
トリキュラーには以下の4種類の薬が入っており、順番に服用します。
・白色の錠剤(5錠)
・黄色の錠剤(10錠)
・ホルモンが含まれていない偽薬(7錠)※トリキュラー錠28のみ
生理を早めたい場合は、生理開始日(又は5日以内)に服用を開始し、早めたい日数分だけ黄色の錠剤を減らすようにしましょう!
ジェネリック医薬品名 | ラベルフィーユ |
値段の目安 | 約2,000円~3,000円 |
【低用量ピル】マーベロン|連続服用で生理を止める
「デソゲストレル」という黄体ホルモンが配合されていることで、他のピルと比べ男性ホルモンを抑えられる特徴があります。
男性ホルモンを抑えられるため、皮脂の分泌量が低下。ニキビの改善にも期待が持てるのが嬉しいポイント!
マーベロンには、「マーベロン21」と「マーベロン28」の2種類があります。
マーベロン21の服用方法
21錠タイプで、生理開始日から5日以内に服用を開始。毎日21日間服用後、7日間の休薬期間をおきます。
マーベロン28の服用方法
28錠タイプで、ホルモンが配合された21錠に加え、偽薬(プラセボ)が7錠入っています。生理開始日から5日以内に服用を開始。毎日21日間服用後、7日間の休薬期間に偽薬を服用。
生理を早める場合は、生理開始後5日以内に飲み始め、生理が来てほしい3日前まで服用します。服用中止後、2~3日後には軽い生理が始まります。
ジェネリック医薬品名 | ファボワール錠 |
値段の目安 | 約2,500円~3,000円 |
【中用量ピル】プラノバール|生理を早める成功率が高い
プラノバールは、エストロゲンの配合量が多い中用量ピルです。正しく服用することで、生理を早める高い効果があります。
「どうしてもこの日だけは、生理を避けたい!」と思っているなら、プラノバールを選択するのがおすすめです。
プラノバールで生理を早める場合の服用方法
生理開始日5日目から1日1錠(夕食後)に服用。10~14日間継続して服用。服用中止後3~5日後に、やや少ない月経がおきます。
プラノバールは生理を早めるよりも、遅らせる方が、さらに成功率が高くなります。遅らせる場合は、次回の生理開始予定の5~7日前から、1日1錠(夕食後)服用し、イベント終了日まで服用を継続しましょう。
ジェネリック医薬品名 | オブラルG |
値段の目安 | 約4,000円~5,000円 |
生理を早めるピルの副作用
生理を早めるピルには、服用による副作用が伴う可能性があります。副作用の出方には個人差があり、症状を感じない方も多くいます!
また、副作用はあるものの、ピルを服用することで得られる効果は高くなっています。日本での内服率は低いですが、世界的にみると内服率が3割を超えている国も!
国名 | 日本 | フランス | カナダ | イギリス |
国名 | 2.9% | 33.1% | 28.5% | 26.1% |
ここからはピルの副作用について詳しく解説していきます。飲み始めは副作用が現れても、すぐに収まるケースが少なくありません。
副作用をただ怖がるだけでなく、正しく理解しピルの服用をはじめていきましょう!
頭が痛くなる|ホルモンバランスの変化が原因
生理を早めるピルには、2種類の女性ホルモンが配合されています。
服用開始時には、ホルモンバランスが一時的に変化することで、頭痛が現れるケースがあります。
頭痛が起こる確率(低用量ピル)
3.4~15.7%
頭痛が現れても、市販の鎮痛剤で収まることが多いです。頭痛が出たからといって、すぐに服用を中止する必要はありません。
3か月(3シート)ほど服用を継続すれば、ホルモンバランスが整い症状が収まってきます。
ただし、「激しい頭痛」や「長期間続く頭痛」、「どうしても頭痛が気になる」場合には、ピルを処方してもらった医師に相談するようにしましょう!
吐き気を感じる|体の急激な変化に反応できない
ピルの服用によるホルモンバランスの一時的な変化で、吐き気を伴うケースもあります。
吐き気は低用量ピルよりも、中用量ピルの服用時の方が強く現れるケースもあります。
吐き気が起こる確率(低用量ピル)
1.2~29.2%
吐き気の副作用は、服用後数時間~1日以内に、収まることが多くなっています。吐き気が我慢できない時には、吐き気止めの服用を行いましょう。
中用量ピルの処方の際には、吐き気止めをセットで処方してくれる医院もあります。また、市販の吐き気止めを使用しても問題ありません!
もし、服用後2時間以内に嘔吐した場合は、ピルの追加服用が必要となるケースもあります。
ピルの処方を受けた医師に、嘔吐した旨を伝えるようにしてみてください。
強い眠気|体温が上がるため
ピルに含まれている「黄体ホルモン」による副作用で、眠気を感じることがあります。黄体ホルモンには体温を上げる作用があり、黄体ホルモンを分解する際には眠気をもたらします。
眠気が起こる確率(低用量ピル)
0.3~1.2%
眠気は、一時的に強くなる場合もあります。服用を継続していくと弱まり、3ヶ月程度で収まります。中用量ピルでも、服用後24時間以内には眠気がなくなります。
「日常生活に支障が出るほどの眠気」「服用後時間がたっても強い眠気が続く」という場合は、医師に相談するようにしましょう!
食欲が増す|妊娠に近い状態によるもの
ピルに含まれる「黄体ホルモン」には、食欲増進作用があります。黄体ホルモンは、妊娠中に食欲増進を引き起こすホルモンです。
食欲が増す確率(低用量ピル)
0.1~5%
「ピルを服用すると太る」という話を聞くのは、食欲増進によって食べ過ぎることも原因の1つと言えます。
特に、ピルの服用を開始してからすぐは、注意が必要です。1~2ヶ月食欲を我慢すれば、体重増加も避けることができます。
お腹が空くからといって必要以上に食べ過ぎることがないよう、1日の摂取量に気をつけていきましょう。
体重増加|むくみによって起こる
ピルに含まれる「エストロゲン」には、水分を溜めやすくする作用があります。
副作用として、足や顔のむくみが出やすくなり、体重増加に繋がります。
体重増加が起こる確率(低用量ピル)
0.8~2.2%
むくみにより、体重が2~3kg増える場合もあります。1〜3ヶ月ほどすれば、ホルモンバランスが整い、むくみも落ち着いてきます。
ただし、むくみに関しては注意が必要なことも!むくみと併せて、下記の症状が現れた場合には、速やかに産婦人科を受診しましょう!
・頭痛や胸痛
・息苦しさ
・ふくらはぎの痛み
・赤くなっている
まれに血栓ができる|血液が固まりやすくなるため
ピルの服用は、血栓症を起こすリスクを高めてしまうと言われています。血栓症とは、血管内で血が固まり、血管を詰まらせてしまう状態です。
ピルに含まれている「エストロゲン」に、血液を固まりやすくする作用があるためです。ただし、その確率は大変低く、ほとんどの方にとって問題ないとされています。
血栓が起こる確率
・低用量ピル服用:1万人あたり3~9人
・低用量ピル服用なし:1万人あたり1~5人
・妊娠中:1万人あたり5~20人
・分娩後12週まで:1万人あたり40~65人
上記を見てわかるように、ピルを服用しない方に比べるとリスクは高くなります。しかし、ピルではない妊娠中や分娩後の方が、さらにリスクは高く、可能性はかなり低いと言えます。
さらに、定期的にクリニックで検査を受けておけば、安心して服用できます。
血栓症の予防方法もお伝えしていきますので、ピル服用時には下記の方法を試してみてください。
・こまめな水分補給を心がける
・着圧ソックスを履く
・ストレスを解消する
・疲れを溜めないようにする
生理を早めるのに産婦人科医がピルをおすすめする5つの理由
ピルの服用がおすすめな理由は、生理を早める効果だけではありません。避妊効果はもちろん、月経周期の安定に用いられることの多い薬です。
また、「子宮の病気予防」や「ニキビの改善効果」、「生理前の不調改善」など、女性にとって嬉しい効果もあります。
ここからは、生理を早める効果以外に、ピルがおすすめな理由をご紹介していきます。
1. 生理のイライラを抑えられる
「生理が近づいてくるとイライラする…」「生理前には彼氏との喧嘩が増える!」という経験はありませんか?その原因は、PMS(月経前症候群)による症状のひとつです。
生理前には排卵が起こり、黄体ホルモンの分泌が高まります。そして、妊娠が起こらなかった場合、黄体ホルモンの分泌が低下していき生理が来ます。
この黄体ホルモンの低下時に、自律神経の調節を行う視床下部に影響を与えると言われています。
自律神経である「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れると、精神的症状として「情緒不安定」「イライラ」「集中力の低下」などの症状が現れます。
低用量ピルには、PMS(月経前症候群)に大きく関わる黄体ホルモンが含まれています。ピルの服用で、黄体ホルモンを体内に入れると、卵巣からの黄体ホルモンの分泌を抑えることが可能。
急激な黄体ホルモンの低下を防げるため、PMS(月経前症候群)の緩和に繋がります。生理前のイライラや体調不良を改善するためにも、ピルの服用をはじめてみましょう。
2. 避妊効果が期待できる
ピルには「避妊薬」というイメージが強くあります。「低用量ピル」は日常的な避妊に使用でき、「中用量ピル」は緊急避妊薬として用いられることが多くなっています。
ピルは2種類の女性ホルモンが配合されているため、服用することでホルモンバランスを調整します。排卵を抑制するため、妊娠も起こらないという仕組みです。
低用量ピルを正しく服用した場合の避妊率は、99.7%。コンドームの避妊率(98%)よりも高いと言われています。
中用量ピルを緊急避妊薬として使用する場合には、性交後72時間以内に服用します。避妊率は80%以上です。
生理を早めるだけでなく、避妊もできますから、彼との旅行やデートもより楽しめることでしょう。
3. 子宮の病気予防に役立つ
ピルの服用は、子宮や卵巣の病気の予防に繋がるとされています。「卵巣がん」や「子宮体がん」などのリスクを減らすことができますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
骨粗鬆症骨の密度が低下し骨折しやすくなる病気です。ピルに配合されているエストロゲンは、腸の働きを活発化。骨の強度に大切なカルシウムの吸収を高め、将来の骨粗鬆症予防に繋がります。
機能性卵巣嚢胞 | 「卵胞嚢胞」や「黄体嚢胞」など、排卵の異常により起こる病気です。ピルを服用すると排卵自体が抑制されるため、発症リスクが抑えられます。 |
良性卵巣腫瘍 | 卵巣の中に卵巣表面の膜が入り込んでしまい、増殖した可能性があります。そのきっかけが排卵と言われており、ピルにより排卵が抑えられることで発症予防に繋がります。 |
子宮体がん | 「黄体ホルモン」に発症を抑える作用があると言われています。ピル服用すると発生は「1年間で50%」「3~4年28%」「5~6年で14%」低下するというデータもあります。 |
卵巣がん | 「良性卵巣腫瘍」が癌化したものです。ピルは排卵を抑制し、ホルモン分泌を抑えることで卵巣への刺激を減少。卵巣がんのリスクを「40%減少」10年以上の服用で「80%減少」します。 |
上記の他にも、月経量が減るため「貧血の改善」にも繋がります。
婦人科疾患になるリスクを減らすためにも、ピルの服用を始めるのがおすすめです。
4. 生理の周期が安定する
ピルを服用すると、生理の周期が安定するとされており、「生理不順」の治療にも用いられています。
ピルに含まれる2種類のホルモンを服用することで、体内は妊娠した時と同じホルモンバランスとなります。
脳が妊娠していると勘違いを起こすため、「排卵する働き」や「子宮内膜(赤ちゃんのベッドとなる部分)の増殖」を止めるのです。
本来なら、排卵などの生理周期に合わせホルモンバランスが変動し、ホルモンバランスの乱れが生理不順を起こします。
ピル服用中は、周期に関わらずホルモンバランスが一定に保たれるため、生理が28日周期でちゃんと訪れます。
生理周期が安定すれば、数ヶ月先の生理日予測も可能。予め生理日を避けて、予定を立てられる点もピルがおすすめのポイントです。
5. ニキビの改善効果が期待できる
ピルを服用すると、「ニキビ改善」や「肌荒れ改善」効果も期待できます。生理前後にニキビが増えるというトラブルは、少なくありません。
排卵後には「黄体ホルモン」が急激に分泌されます。この黄体ホルモンには、皮脂分泌作用があるため、「過剰な皮脂分泌」や「皮脂による毛穴の閉塞(詰まり)」を引き起こします。
また、男性ホルモンが増えてもホルモンバランスを崩し、ニキビ・肌荒れを起こす原因に!過剰な皮脂分泌や毛穴の詰まりは、ニキビや肌荒れに繋がります。
ピルは、女性ホルモンを体内に取り込み、ホルモンバランスを安定させてくれる作用があります。
黄体ホルモンや男性ホルモンの過剰な分泌が抑えられると、皮脂分泌も減少。
ニキビ・肌荒れの原因が減るため、改善効果が期待できます。
「ニキビ用の化粧品を使っているのに、治らない!」という方は、ピルの服用でニキビ改善を目指してみてはいかがでしょうか。
生理前の何日までに行けばいい?産婦人科に受診する目安は1ヶ月前
ピルで生理を早める場合は、生理開始5日目までに服用を開始する必要があります。また、ピルの服用期間が短いと、生理が起こらなかったり、失敗したりする可能性が高くなります。
服用期間
「低用量ピル」…最低でも14日以上
「中用量ピル」…最低でも10日以上
必要な服用期間を見てもわかるように、産婦人科は早めに受診した方が良いと言えます。早めの受診であれば、ピルの種類の選択肢も増えます。
生理を確実に早めるためにも、生理をずらしたい日の1ヶ月前には、産婦人科を受診するようにしましょう。
ピルの失敗でよくある3つの注意点とは?
ピルで月経を早める際には、不注意で失敗してしまうケースも少なくありません。よくある失敗を起こさないための注意点は、以下の3つ!
注意点
・生理の周期を知っておく
・体調を整えておく
・飲み忘れないようにする
どのような失敗が起こりやすいのかと併せて、注意点を細かく解説しています。生理日の移動に失敗しないためにも、参考にしてみてください。
1. 生理の周期を知っておく
生理日を早める場合は、「定期的な周期に基づき、生理予定日から生理をずらす。」ということです。
生理予定日が正しいことが前提となりますので、そもそも生理予定日を誤っていると失敗するケースもあります。生理周期を正確に知るためには、基礎体温をつけておくのがおすすめです!
基礎体温の測り方
婦人体温計(基礎体温計)を使用し、朝目覚めたらすぐに舌下(舌の裏側)で測定します。起き上がったりせず、布団の中で測るようにしましょう!
基礎体温は低温期と高温期の2相に分かれています。排卵が始まるまでの「低温期」、排卵後の「高温期」を確認することができます。
そして、排卵が起こった高温期から通常14日前後で月経が来るため、生理周期をある程度把握することが可能です。
生理日を確実に早めたいなら、予め基礎体温を測定しておき、正確な生理周期を知っておきましょう。
2. 体調を整えておく
生理は、「ストレス」や「過度なダイエット」、「睡眠不足」によって遅れる可能性があります。
ストレス
女性ホルモンの分泌は、脳や神経から指令が送られコントロールされています。過剰なストレスは、ホルモンバランスの乱れにも繋がる可能性があります。
過度なダイエット
脂肪細胞の役割として、エネルギーを蓄えて、ホルモンバランスを整える働きがあります。適量の脂肪細胞がなければ、ホルモンの分泌機能が正常に働きません。
睡眠不足
睡眠不足になると、脳や神経からの指令が上手くいきません。ホルモン分泌のコントロールが行えずに、ホルモンバランスの崩れに繋がります。
上記のように、女性ホルモンのバランスは崩れやすく、生理周期にも影響を与えます。生理周期が乱れると、生理予定日の予測もしづらくなります。
「ストレスの解消」や「適正体重の維持」、「適度な睡眠」を心がけ、生理がずれないよう体調を整えておきましょう!
3. 飲み忘れないようにする
ピルは、毎日同じ時間の服用が推奨されます。24時間ごとに飲む薬なので、飲み忘れを防止するためです。
飲み忘れると効果が薄れてしまうため、飲み忘れないようアラームをセットしておくなどの工夫をしましょう!
万が一飲み忘れた場合の、対処方法は以下の通りです。
1~2日飲み忘れた場合
飲み忘れに気づいた時点で、飲み忘れ分をすぐに服用します。もし、服用時に前日分の飲み忘れに気づいた場合は、飲み忘れ分と当日分も合わせて服用します。
3日以上飲み忘れた場合
月経が来てしまう可能性が高いと言えます。服用を中止するのがおすすめです。
3日以上の飲み忘れは、効果が無くなってしまうと言えます。飲み忘れには充分に注意し、正しいピルの服用を行いましょう!
生理を「遅らせる」「早める」どっちが良い?おすすめの人を紹介
ピルで生理を早める方法を中心にお伝えしてきましたが、生理は遅らせることも可能です。
それぞれのメリット・デメリットに加え、おすすめの人は以下の通りです。
<生理を早める方法のメリット・デメリット>
メリット | ・イベント日にピルを飲まなくて良い ・イベント日に副作用がない |
デメリット | ・内服期間に少量の出血が持続する可能性がある |
生理を早める方法がおすすめな人 | ・イベント中にピルを飲みたくない人 ・イベント当日のピルの副作用が心配な人 |
<生理を遅らせる方法のメリット・デメリット>
メリット | ・早めるよりも成功率が高い |
デメリット | ・イベントの最終日まで服用が必要 |
生理を遅らせる方法がおすすめな人 | ・より効果の高い方法でイベント日に生理を避けたい人 |
どちらが自分に合っているのか、しっかりと確認し、ベストな方法を選択しましょう!
ピルで生理を早める前に知りたい!よくあるQ&A2選
こちらでは、ピルで生理を早める前に知っておきたい情報をお届けしていきます。事前に疑問や不安点を解決しておくことで、安心してピルの服用を始めましょう!
1. 低用量ピルを服用中でも生理を早められる?
既に低用量ピルを服用している方でも、生理を早めることが可能です。
ただし、服用していない方と飲み方が変わりますので確認しておきましょう!
服用方法
7日間の休薬期間を置かず、遅らせたい日数分の次のシートから服用します。
生理日を移動した後は、通常通り7日間の休薬期間を設け、次のシートを通常通り服用してください。
2. 月経不順でも生理を早めることはできる?
月経不順でも、生理を早めることは可能です。ただし、生理を遅らせる方が、成功率が高いと言えます。
もし、前回の月経開始から日数が経過している場合でも、まずは婦人科に相談してみてください。
婦人科では、超音波検査で子宮内膜の厚みなどを見て、ピルの服用が可能かどうかを判断してくれます。
生理を早めるピルを正しく服用してイベントを楽しもう!
ピルで生理を早めることで、イベント当日を不安なく迎えられます。ピルには副作用があると言っても、その発症率は低く、ピル服用のメリットの方が大きいと言えます。
生理を早めるピルには「低用量ピル」と「中用量ピル」があり、生理は早めるだけでなく遅める方法もあるとわかりました。どちらを選ぶか迷う場合は、医師に相談してから決めましょう。
オンライン診療の「エ二ピル」なら、今すぐ自宅で診察が受けられます。医師へちゃんと相談ができ、ピルは自宅に届くため、手軽にピルを手に入れることが可能です!
是非ピルを服用して、大事なイベントを目一杯楽しみましょう。