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排卵期に出血したら妊娠している?可能性を出血のタイミングで考察

排卵日あたりに出血があると、もしかして妊娠してるのでは・・と不安になる方は多いのではないでしょうか。

妊娠している場合に起こる出血は排卵出血ではなく、着床出血と呼ばれます。

排卵出血と着床出血は見分けるのが非常に難しく、両者を混同して覚えている方も少なくありません。

この記事では、排卵出血と着床出血の特徴や違いについて詳しく解説していきます。

排卵出血とは

排卵出血とはその名の通り排卵時期に起こる出血のことで、不正出血の一種です。

ここでは排卵出血がどういうものなのかを、症状が起こる「時期」「原因」と「経血の特徴」の3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。

いつ起きる?

排卵出血は排卵期に起こるため、生理周期によって症状が出る時期は異なります。

生理周期が28日周期の方であれば排卵の時期は大体生理が始まった日から14日前後になるため、排卵出血が起こるならこの頃になるでしょう。

排卵出血は生理周期の中間期に起こる症状であることから、「中間期出血」の別名でも呼ばれています。なぜ排卵が生理周期の中間あたりに起こるのかというと、卵巣の中にある卵子を包む「卵胞」という細胞が成熟するのに約2週間程度の期間がかかるためです。

「卵子の数には限りがある」という話を耳にしたことがある方は多いかと思いますが、ここでいわれる卵子とは正確には「原始卵胞」のことを指します。原始卵胞は、まだ発育段階にない卵子の素が入っている卵胞のことです。

生まれた時点では約200万個もある原始卵胞ですが成長とともに自然消滅していき、思春期を迎えるころには約20~30万個にまで減少します。

以降は1回の生理周期(1か月前後)で約1,000個ずつ減少を続けますが、その中で消滅を免れて発育段階に入ることができる原始卵胞はたったの10~20個程度です。

生理が始まるとホルモンの作用によって複数の原始卵胞が発育をはじめ、その中で最も健康で優れている1個だけが成熟卵胞になることができます。

約14日前後の期間をかけて選び抜かれたごくわずかな原始卵胞が成熟卵胞へと成長を遂げ、その後排卵を促すホルモンの分泌によって卵子が外に飛び出すというのが排卵のプロセスです。

このように排卵時期は卵胞の発育に沿って決まるものですが、排卵日は個人差があり、また生理不順の場合には特に時期を特定するのが困難になるため、排卵日=生理開始から約14日後というのはあくまでも目安として捉えておきましょう。

原因は?

排卵出血は排卵の時期になると卵胞が女性ホルモンのエストロゲンの分泌量を減少させるために、子宮内膜の一部がはがれ落ちることで起こるとされています。

エストロゲンは子宮内膜を増殖させて厚くすることで、受精卵が着床しやすいよう準備する働きを持つ女性ホルモンです。エストロゲンの分泌量は卵胞後半から徐々に増え、排卵日直前にピークを迎えます。

そして排卵が終わって卵胞が黄体という組織に変化するとエストロゲンの分泌量は一気に減少し、それまでエストロゲンによって厚い状態を維持していた子宮内膜がその状態を保つことができなくなってはがれ落ちるというのが排卵出血が起こるメカニズムです。

排卵出血は不正出血の一種ですが、病気ではありません。

女性ホルモン機能の作用によって起こる生理的な出血の一つであるため、機能性出血とも呼ばれています。

特徴は?

排卵出血の経血は、主に以下のような特徴があります。

少量(目安としては生理の半分以下の量)
茶色、鮮血
状態 おりものに混ざっている(排卵日前後はおりものの量が増加する)
期間 2~3日
痛み 弱め(チクチクやシクシク、ズンとした重みのある痛みの場合もある)

出血が少量で短期間で終わる場合には大事に至ることはほとんどありませんが、以下のような症状があるときには病院に行って医師の診察を受けることをおすすめします。

多量、もしくは生理のときと同じぐらいの量
期間 4~7日間
頻度 毎月
痛み 強め(眠れないほど強く痛む場合もある)

着床出血とは

着床出血とは排卵日の1週間後ぐらいに起こる出血のことで、妊娠初期に見られる症状です。

ここでは前項の排卵出血同様、着床出血について症状が起こる「時期」「原因」「経血の特徴」の3つのポイントに焦点を当てて詳しく解説していきます。

いつ起きる?

着床出血は不正出血の一種で、妊娠初期の症状として一部の女性に見られるものです。

着床出血は起こる時期は人によって個人差があるものの、一般的には生理予定日を挟んで1週間程度前(排卵日から1週間程度後)~2、3日後の時期に起こることが多いとされています。

ただこのように期間に幅があると、実際に出血があってもそれが生理によるものなのか、排卵によるものなのかを区別することは難しいのが実情です。

そこで参考程度ではありますが、出産経験のある女性50人に対して行われた着床出血があった時期に関するアンケート結果をご紹介します。

アンケート結果

アンケート結果によると、生理予定日を挟んだ前後2、3日以内に着床出血があったとする回答が4割を超え最も多くなっています。

原因は?

着床出血は、受精卵が子宮内膜に侵入する(着床する)際に子宮の小さな血管を傷つけることが原因で起こります。

着床出血の原因を深く知るために、排卵から着床までの流れを見ていきましょう。

上図のように、排卵から着床まではおおかまに①~④のプロセスを経ます。

排卵

排卵では基本的に1つの卵子しか排出されません。さらに卵子の寿命はたった24時間程度しかないため、受精できる時間は非常に限られています。

精子

精子の寿命は72時間程度といわれていて、この時間内に卵子に出会わなければ受精は成立しません。

受精・着床

卵子と精子のタイミングが合って受精すると受精卵という細胞になり、その後卵管を通って3~6日後に子宮に到達します。子宮に到着した受精卵は子宮内膜の中に潜り込んで根を張り、胎盤の元である繊毛構造を作り出します(=着床)。

着床出血は、受精卵が子宮内膜に潜り込んで根を張った際に血管を傷つけることで起こる生理的な出血です。

妊娠しているか否かを着床出血の有無で判断する方も中にはいるようですが、着床出血が起こる確率は妊娠全体の8~25%といわれていて着床出血があったという方の方が少ないのが実情です。

特徴は?

着床出血の経血の特徴は、以下の通りです。

ごく少量(まれに生理と同じぐらいの量が出る場合もある)
鮮血、ピンク色、茶色
状態 おりものに混ざっている
期間 1~3日(まれに1週間程度続く場合もある)
痛み 着床出血による痛みを感じることはほぼないが、着床が起こる時期はPMS(月経前症候群)に似た症状を伴う時期でもあることから下腹部痛や頭痛、吐き気などを感じる場合がある

実際、着床出血があったとしても、その時点でそれに気づくことはできないことがほとんどです。経血の様子だけ見て、着床出血なのかいつもの生理による出血なのかを判断することは非常に難しいといえます。

排卵出血と着床出血の違い

排卵出血と着床出血の違いは、以下の通りです。

項目 排卵出血 着床出血
出血が起こる時期 生理開始から約14日後 生理予定日を挟んで1週間程度前~2、3日後
出血が続く期間 2~3日 1~3日
基礎体温 低体温が出血後に高体温になる 出血があっても高体温が続く

排卵出血と着床出血には上記のような違いがありますが、生理不順の場合排卵日や生理予定日を把握することは難しくなります。そうなると出血がどちらによるものなのかを見分けることができなくなるため、出血があって心配な場合には病院へ行って医師の診察を受けましょう

また出血が長く続いている場合には生理的なものではなく病気の可能性もあるため、できるだけ早く受診することをおすすめします。

排卵出血、着床出血どちらの場合でもまずは病院へ

この記事では、排卵出血と着床出血について詳しく解説しました。

生理ではない時期に出血があるととても不安になりますが、残念ながらそれが排卵出血なのか着床出血なのかを見分けることは非常に難しいのが実情です。

そのため生理予定日ではない時期に出血があって心配な場合には、病院に行って医師の診察を受けましょう

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