「生理中の性行為でも妊娠するの?」
今、この記事を読んでいるあなたはそんな疑問を抱いているではないでしょうか。生理中は避妊しなくても妊娠しないという噂を耳にしたことがあるかもしれません。しかし、本当に生理中は妊娠しないのでしょうか?
噂を鵜呑みにして避妊なしで性行為を行うことで、望んでいない妊娠をしてしまう可能性があります。今回は生理中の性行為でも妊娠するのかどうかをご紹介します。
生理中の性行為でも妊娠する?
生理中の性行為でも妊娠する可能性はあります。妊娠の確率は少し下がるものの、絶対に妊娠しないとは言い切れません。
通常、月経開始日から排卵までにかかる時間は約2週間前後。これは生理の周期が安定している方の場合で生理周期が安定していない方は、かなり前後する可能性もあります。
また、男性の精子の寿命は3日程度と言われていますが、状況や環境によっては最長で5日間は生き延びることも。そのため、精子の寿命が平均より長く、排卵が早まれば妊娠する可能性は十分にあると言えます。
閉経をしていない限り、いつでも妊娠の可能性があるということを理解しておきましょう。
生理中に性行為をするその他のリスク2つ
生理中に性行為をするリスクは望まない妊娠の他に二つあります。
不妊症の原因となるものや命に関わるような病気にかかる可能性もあるので、十分に注意が必要ですね。
1.病気の原因になりうる
生理中の性行為は婦人科系の病気の原因となる可能性があります。婦人科系の病気は不妊症の原因にもなるので、十分に注意しておかなくてはなりません。
月経血が出ている状態で、性器を挿入することで月経血が子宮に逆流し、子宮内膜症になってしまう可能性があります。子宮内膜症は症状が極端に現れないものなので、病気になっていても気づくことは難しいでしょう。
2.感染症にかかりやすくなる
生理中の性行為を避妊なしで行ったときのリスクとして、感染症にかかりやすくなるというものがあります。
特に性感染症にかかりやすくなるので十分に注意が必要。性感染症は性行為が原因で感染する感染症で、大きな症状が出ないものが多く、気づかない内に進行していくものがほとんど。主な感染症は以下の通りです。
- クラミジア
- 淋病
- トリコモナス
- カンジダ
- 非クラミジア性非淋菌性尿道炎
- 子宮内膜症
- 細菌性腟症
- 高リスク型HPV(子宮頸がんの原因)
生理以外の時期に避妊なしで性行為をしても性感染症にかかるリスクは十分にあります。しかし、生理中の身体は特にデリケートになっているので、リスクはさらに上昇。気づかない内に性感染症にかかっていたというケースも少なくありません。
また男性側も、女性の経血に直接性器が触れることになるので、感染する可能性がかなり高くなります。性感染症にかからないためにも、生理中の避妊なしの性行為は控えておきたいですよね。
生理中の性行為でも避妊は必須
妊娠の可能性が0になる日はありません。妊娠可能な年齢の女性であれば、どんなタイミングでも妊娠する可能性があります。
生理中の避妊具なしの性行為は、女性の体がデリケートになっているので避けた方が良いでしょう。生理中は性感染症リスクも高まっているので、性行為をする場合は必ず避妊を行うようにしてくださいね。
大切な日が生理予定日と重なった時の対処法
大切な予定と生理日が重なってしまった場合、少しがっかりしてしまうかもしれません。特に旅行やプールなどは生理と重なってしまうと楽しみにくく、タンポンなどの使用が必要になるかもしれませんね。
大切な行事と生理が重なりそうな時、生理をずらす方法が二つあります。被りたくない大切な予定があるという方は、確認してみましょう!
中用量ピルを服用する方法
中用量ピルを服用することで生理を遅らせたり早めたりすることが可能になります。生理を早めることができるのは中用量のみの特徴。
中用量ピルも低用量ピルも避妊目的や月経に関する問題の解消に使用されます。中用量と低用量で大きく異なるのはエストロゲンの量。
中用量ピルの場合は1錠あたりのエストロゲン配合量は0.05㎎以上になりますが、低用量ピルの場合はそれ以下の配合量になります。
月経を早めたい場合の服用方法は、中用量ピルを1日1回10日間以上服用するだけ。月経移動を開始したい日から月経の予定日まで14日~20日ある場合にこの方法をとることが可能になります。
月経を遅らせたい場合には月経予定日の5日前から月経が来てほしい日まで1日1錠の中用量ピルを服用します。飲む薬の数が少なく、即効性が高いのが中用量ピルのメリットですね。
配合されているエストロゲンが多い分、低用量ピル以上に副作用が強く出やすくなります。腹痛や吐き気、頭痛や悪心などの副作用が生じる可能性があるので、注意が必要。
中用量ピルを服用する際は、体を休めやすくスケジュールに余裕があるタイミングを選択しておくと良いでしょう。
低用量ピルを服用する方法
低用量ピルもエストロゲンが配合されているという点では、中用量ピルとほぼ同じものと考えて良いでしょう。しかし、中に配合されている量が少ないので、体への影響はほとんどありません。
主な副作用は中用量ピルとほぼ同じで、腹痛や吐き気、頭痛や悪心などが主な副作用としてあげられます。副作用が出る可能性もありますが、中用量ピルの副作用よりかなり軽く、体に馴染むまでの2週間前後で消失することがほとんど。
また、低用量ピルの効果を十分に得るためには、毎日1錠を継続的な服用が必要になります。低用量ピルを初めて利用する場合は服用開始から8日目ごろから避妊効果が現れ、次の生理周期以降も服用を継続するのであれば、2シート目の初日から避妊効果が発揮されるでしょう。
一ヶ月前の生理前の好きなタイミングで服用を開始しておけば、大事な日に副作用で悩む心配がなく、安心ですね。低用量ピルを服用している間に生理が来ることありません。生理移動可能な期間は、長くても10日間程度なので、注意しましょう。
また、服用をやめてから2~3日程度で生理が起こります。生理周期を変えたからといって体に影響があるわけではないので安心してくださいね。
低用量ピルは月経痛の緩和や月経周期の安定などの効果も期待できるものなので、飲んでみて体に影響がなければそのまま服用し続けても良いでしょう。ぜひ、検討してみてくださいね。
生理をずらしたいなら低用量ピルがおすすめ
生理をずらすのであれば副作用が少ない低用量ピルがおすすめ。一ヶ月前にスタートする必要があるものの、体にかかる負担が少なく、月経痛の緩和にも繋がるので良いこと尽くしですね。
低用量ピルの購入には医師の処方箋が必要になります。忙しくて時間がないという方や病院に行くのが面倒という方は、オンライン診療を試してみましょう。自宅から医師の診療を受けられるので、かなりおすすめです。
ぜひ、試してみてくださいね。