「アフターピルはどういった仕組みで妊娠を防いでいるの?」と疑問に思っていませんか。
来院する患者さんは、避妊に失敗した場合「すぐにアフターピルを飲めば妊娠を防ぐことができる」ことを知っている人は多いのですが、「仕組みをきちんと理解している人」は少ないです。
いざという時だとしても、得体のしれないものを飲むのは怖いですよね。「将来的に何か体に影響してしまうのでは?」不安を感じたままアフターピル飲むのは誰しもが嫌なことだと思います。
この記事はアフターピルの使用を検討しているものの、アフターピルの安全性に不安を感じている「あなたのため」の記事です。
アフターピルがどのようにして妊娠を防ぐのかを医学的に知り、使用にあたっての不安を解消していただけると幸いです。
アフターピルとは?
アフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した場合に緊急避妊法として使用される薬です。コンドームの破損や経口避妊薬(低用量ピル)を飲み忘れて性交をしてしまった後でも、早急にアフターピルを内服することで妊娠を防ぐことができます。
妊娠しやすいとされている排卵日付近に無防備な性交をした場合であっても、アフターピルを服用すれば約85%の避妊率が期待できる効果の高い薬です。
アフターピルを使用するに当たって、どれくらいの費用がかかるのか気になるところだと思います。以下の記事ではアフターピルの種類ごとに値段や効果などについてくわしく解説していますので、こちらの記事も参考にしてみてください。
アフターピルを飲むとどうして妊娠を阻止できるの?
アフターピルで妊娠を防ぐことができる仕組みは、以下2つの効果によるものです。
- 服用から5~7日間排卵を抑制
- 受精卵の着床を阻止
この中でも特に、正常な排卵を抑制することがアフターピルの主な作用と考えられています。
そもそも妊娠は、女性の卵子と男性の精子が性交によって出会い、受精することから始まります。女性の卵子の寿命は排卵されてから約24時間、男性の精子の寿命は射精されてから2~3日です。つまり性交してから2~3日の間は、女性の卵管内で受精能力のある精子が待機している状態となり、この間に排卵があれば妊娠の可能性が高まります。
アフターピルは服用してから5~7日の間排卵を抑制するため、この間に女性の卵管内にあるすべての精子が受精能力を失うことになります。これがアフターピルで妊娠を防ぐ主な仕組みです。
もちろん、アフターピルを服用する前に排卵が行われてしまっていることもあるでしょう。その場合には、アフターピルのもう一つの作用である、着床を阻止する効果が妊娠を防止します。妊娠は、受精卵が子宮内膜に接着する着床によって成立しますので、着床を阻止すれば妊娠成立となりません。
アフターピルは生理や妊娠に影響あるの?
アフターピルを服用することで、将来の妊娠に影響があるのではと不安に思う人もいますが、アフターピルによる将来的な不妊の可能性は確認されていません。そのため、将来的に妊娠を望む場合でも安心してアフターピルを使用することができます。
服用後の毎月の生理に対しても、アフターピルの服用が大きな影響を与えることはありません。ただし、アフターピルはホルモンの状態を一時的に崩してしまう薬であるため、次回の生理のタイミングが早くなったり遅くなったりすることがあります。また、アフターピルを服用して3~7日後は消退出血と呼ばれる少量の出血も起こるため、アフターピル服用後は急な出血にも慌てないように生理用品などを常に用意しておくと良いでしょう。
アフターピルを飲む際の注意点
アフターピルを服用する際は、副作用の可能性について知っておく必要があります。アフターピルは重篤な副作用リスクが確認されていない安全な薬ですが、全く副作用が現れないというわけではありません。副作用の出現率こそ低いものの、まれに吐き気、頭痛、倦怠感、子宮からの不正出血などの症状が現れることがあります。
また、アフターピルを服用するときは、安全なルートで入手することも非常に重要です。個人輸入の通販サイトを利用して自己判断のもと購入することも可能ですが、アフターピルが届かなかったり、偽物が届いたりする可能性があります。特に偽物の薬では、有効成分が含まれていないばかりか、身体に有害な成分が含まれているという可能性も否定できません。健康面で大きなリスクがあるため、通販での購入は避け、医師に処方してもらうようにしましょう。
すぐ病院に行くことができない場合にはオンライン診療を受けるという選択肢もあります。通販にも劣らない手軽さながら、安全にアフターピルを入手することができるのでおすすめです。
飲むタイミングは?排卵前、排卵後に飲んでも効果はある?
日本で最も一般的に使用されている「ノルレボ錠1.5mg」および「ノルレボ錠のジェネリック医薬品」では、72時間以内に服用することで高い避妊効果を得ることができます。無防備な性交から72時間を経過してしまった場合でも、120時間以内の服用で高い避妊効果を得ることができる「エラ」というアフターピルでの緊急避妊が可能です。
さらに、アフターピルは性交から服用までの時間が短ければ短いほど避妊成功率が高まります。もしも避妊に失敗した場合には、できるだけ早くアフターピルの服用を検討しましょう。
アフターピルと服用のタイミングは下記です。
いつまでに服用すべきか | 値段 | |
ノルレボ錠1.5mg | 性交から72時間以内 | 16,000円 |
レボノルゲストレル錠1.5mg「F」(ノルレボ錠日本製ジェネリック) | 性交から72時間以内 | 9,000円 |
アイピル(ノルレボ錠海外製ジェネリック) | 性交から72時間以内 | 5,000円 |
エラ | 性交から120時間以内 | 12,000円 |
また、アフターピルの仕組みについて解説したように、アフターピルは排卵を抑制すると共に、受精卵が子宮内膜に着床することを防ぐ薬です。排卵前に服用すれば排卵を抑制してくれるのはもちろんのこと、もしアフターピル服用直前に排卵してしまっていたとしても、妊娠成立となる着床を防ぐため、排卵後の服用でも一定の避妊効果を得ることができます。
アフターピルを購入するならオンライン診療がおすすめ
この記事では、アフターピルの仕組みや安全性について解説しました。アフターピルは危険な薬ではなく、女性ホルモンをコントロールすることで妊娠を防ぐ薬ですので、安心して使用することができます。
しかし、アフターピルは安全な薬とはいえ、通販を利用しての購入は危険です。もしも偽薬を気づかずに使用してしまえば、避妊効果がないどころか健康面で悪影響を受ける可能性も考えられます。アフターピルはオンライン診療でも処方してもらえるので、必ず医師の診察を受けて安全に使用するようにしましょう。
自宅にいても診療可能で、最短で翌日に配送可能です。随時診察ご予約を承っておりますので、ぜひお気軽にご利用してみてくださいね。