「生理前にいつも食欲が増してしまう」「生理中の食欲を抑える方法が知りたい」とお悩みではありませんか?
ここで紹介する通りに食欲を抑える対策法を試すことで、だれでも簡単に生理前の食欲を抑える効果が期待できます。
なぜなら、生理前はプロゲステロンという女性ホルモンの影響で食欲が増してしまうのです。
そのため、女性ホルモンについて理解し、うまくコントロールすることで、だれでも簡単に食欲を抑えることが可能です。
ここでは、生理前に食欲が増えるメカニズムと、生理前の食欲を抑える方法や効果的なダイエット方法について詳しく解説!
この記事を最後まで読んでいただくと、生理のたびに「また食べ過ぎた!太ってしまった!」と焦る必要がなくなります。
効果的なダイエット方法を知り、理想のボディを目指しましょう!
この記事でわかること
・生理で食欲が増す原因・・・女性ホルモンの変動による月経前症候群(PMS)が原因
・生理で食欲が増す期間・・・生理14日前~生理開始後4日までが目安
・生理で食欲を抑える方法・・・薬の活用、生活習慣の改善、食事方法を工夫する
・効果的なダイエット方法・・・軽い運動やに効果的な食品を痩せやすい期間に試す
生理前に食欲が増すのはどうして?原因は女性ホルモンの増減
生理前に食欲が増す理由は、プロゲステロンという女性ホルモンにあります。
生理前の「黄体期」という時期は、プロゲステロンが多く分泌される時期です。
急激に分泌されたプロゲステロンは、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くし、体内の血糖コントロールの効果を下げます。
身体は、血糖を下げようとするため、インスリンをさらに出すように指令を出します。その結果、大量に分泌されたインスリンによって、血糖値が急落。
低血糖状態となるため、食欲が旺盛となったり、短時間で空腹を感じやすくなるのです。
この時期に現れる身体的・精神的な不快症状のことを月経前症候群(PMS)といい、空腹感以外にもさまざまな症状があります。
PMSチェックリスト
・頭痛やめまいがある
・腹痛がある
・むくみやすい
・ニキビや肌荒れがある
・便秘や下痢
・イライラや情緒不安定になりやすい
・眠気や不眠がある など
上記のような症状が当てはまる方は、PMSの可能性があります。これらの症状は低用量ピルやセルフケアで和らげることができます。
生理前に食欲が増すのはいつまで?期間は生理14日前から生理開始後4日まで
PMSにより食欲が増す期間は、生理14日前~生理開始後4日までです。
この時期は、「黄体期」と呼ばれ、プロゲステロン(黄体ホルモン)を多く分泌している時期でもあります。
プロゲステロンによる影響
・身体に水分や栄養を溜め込みやすくなる
・血糖コントロールがうまくいかず、空腹感を感じる
排卵した後の身体は、妊娠に向けて身体に水分や栄養を溜め込もうとします。
その結果、食欲も増すため、体重が増えやすい時期と言えます。
また、PMSによる食欲は、月経開始から数日程度で落ち着くのも特徴です。
生理で食欲が増してしまう原因は、月経前症候群(PMS)の可能性も。
食欲を抑えるために、PMSを改善することは効果的といえます。
こちらでは、PMSが改善し、食欲も抑えることができる方法を7つ紹介していきます。
食欲を抑える方法8選
・低用量ピルを服用する
・プレフェミンを飲む
・漢方薬の活用
・飲酒と喫煙を控える
・リラックスする
・バランスの良い食事を摂る
・十分な睡眠
・1回の食事量を減らして食事回数を増やす
ひとつずつ詳しく解説するので、ぜひ試してみてください。
1. 低用量ピルを服用する
食欲を抑える方法として、現役産婦人科医がおすすめしているのが、低用量ピルの服用です。
低用量ピルには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)という2つの女性ホルモンが含まれています。
服用すると、体内の女性ホルモンが補充されます。その結果、脳は、ホルモンが十分に放出されていると判断し、過剰なホルモン分泌の指令をしなくなるのです。
生理前に起こるプロゲステロンの過剰分泌が起こらないため、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。
ホルモンバランスのコントロールがうまくいくと、月経前症候群(PMS)の症状である、生理前や生理中の食欲やむくみなどを抑えることができます!
食欲を抑える効果が期待できる低用量ピルは、産婦人科で処方してもらえます。
「産婦人科に行く時間がない!」という方は、オンライン診察も可能な「エ二ピル」がおすすめです!
2. プレフェミンを飲む
月経前症候群(PMS)を改善するために、市販薬を購入する方法もあります。
薬局などで購入できる『プレフェミン』は、処方箋がなくても買える薬としては日本で唯一のPMS改善薬です。
婦人科系疾患に使われることの多い「チェストベリー」というハーブが配合されています。
月経周期3周分服用することで、中止後に症状が現れた場合でも、症状の改善が見込めるという臨床試験の報告も。
PMSの症状に悩んでいる方は、一度薬局で相談することをおすすめします。
3. 漢方薬を試す
月経前症候群(PMS)の改善には漢方薬も効果が期待できます。
漢方医学では、身体を『気・血・水』で構成されてると捉え、このどこかに異常があって症状が出ていると考えられています。
『気・血・水』それぞれに異常があると、以下のような症状が現れます。
気滞 | 気がスムーズに流れない状態 | ・イライラしやすい ・怒りっぽい ・頭痛 ・めまい ・むくみ |
気虚 | 気が不足して、エネルギーが消耗している状態 | ・疲れやすい ・集中力の低下 |
血虚 | 血が足りていない状態 | ・貧血 ・めまい、ふらつき ・不眠 |
瘀血 | 血液の循環悪い状態 | ・手足が冷える ・顔がほてる ・ニキビなどの肌トラブル |
水滞 | 体内の水分が滞っている状態 | ・むくみ ・倦怠感 ・重だるい |
漢方薬は、個々の体質により、処方される薬が異なってきます。正しい体質を知ることで、より症状の改善が見込められます。
月経前症候群(PMS)で使われる代表的な漢方薬は以下の通りです。
月経前症候群(PMS)で使われる代表的な漢方薬
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・温経湯(うんけいとう)
まずは自分の体質を知る一環としても、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。
4. 飲酒と喫煙を控える
普段から飲酒や喫煙を控えることで、月経前症候群(PMS)の症状の悪化を防ぐことができます。
喫煙は、血液の循環を悪くするだけではなく、女性ホルモンの代謝を阻害・分泌を低下させます。
さらに、たばこの中に含まれているニコチンには、交感神経を優位にする作用が。
生理前に交感神経が優位に働くと、PMSの症状の一つであるイライラといった精神的症状が現れやすくなります。
飲酒についても、生理前には控えることが望ましいです。
生理前はプロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンの分泌が急激に増えます。
これらのホルモンは、肝臓のアルコール代謝を遅らせる作用があります。
生理前にストレス発散としてアルコールを飲むと、普段と比べて、お酒に酔いやすくなってしまったり、二日酔いや翌日のむくみにつながることも。
また、飲酒量や喫煙量の多い女性のほうが、PMSに悩むことが多いという研究結果も出ています。
PMSを改善するためにも、飲酒や喫煙は控えるようにしましょう。
5. リラックスする
月経前症候群(PMS)が起こる要因として、女性ホルモンの変動があげられますが、その程度については、環境や性格なども大きく関係してきます。
生理前(黄体期)は、プロゲステロンというホルモンが多く分泌され、その後、妊娠に至らなかった場合、分泌が減少します。
短期間で、急激な変動が大きく、女性ホルモンの分泌に関わっている視床下部に影響を及ぼしやすいです。
視床下部は、自律神経の調節も行っており、生理前にはホルモンの変動により、自律神経のバランスも崩しやすい状態となります。
自律神経のバランスが崩れてしまうと、交感神経が優位となります。
交感神経と副交感神経
・交感神経・・・心身を緊張状態にする役割がある
・副交感神経・・・心身をリラックスさせる役割がある
交感神経優位になるため、生理前は、イライラしやすくなるといった精神症状も現れやすくなります。
このとき、仕事や人間関係のトラブルといった環境的ストレスも加わると、PMSの症状がさらに悪化してしまうのです。
PMSが悪化しないためにも、副交感神経が優位になるようにリラックスするよう気をつけることが大切です。
おすすめのリラックス方法
・整体やマッサージ・・・心身の緊張をほぐす
・アロマテラピー・・・ラベンダー、シーウッド、サイプレスといったリラックス効果のあるアロマオイルの香りを楽しむ、またはマッサージをする。
・半身浴・・・ぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、循環を良くする。
・適度なスポーツ・・・ストレス発散や基礎代謝の向上。
食欲を抑えたい方は上記のリラックス方法を試してみましょう。
6. バランスの良い食事を摂る
月経前症候群(PMS)の症状を緩和するためには、日頃からバランスの良い食事を摂りましょう。
不足しがちな栄養素や女性ホルモンに良い食材を摂取することで、ホルモンバランスを整えることができます。
PMS改善に効果的な栄養素や食材は以下の通りです。
マグネシウム | 神経を落ち着かせる作用 | ほうれん草・玄米・ナッツ類 さば・いわし・そば など |
カルシウム | 神経を落ち着かせる作用 | 天然サーモン・ヨーグルト・牛乳 小松菜・モロヘイヤ など |
ビタミンB6 | 女性ホルモンのバランスを整える作用 | 豚肉・大豆・いわし・かつお 玄米・バナナ・レバー など |
ビタミンE | 血行促進・女性ホルモンの分泌を調整する作用 | ナッツ類・ほうれん草・かぼちゃ など |
PMSを改善していけるように、紹介した食べ物を普段から積極的に取り入れていきましょう。
7. たっぷり睡眠をとる
睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが崩れる原因に。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。睡眠が不足すると、交感神経の活動が高まり、副交感神経の活動が低下します。
交感神経は、心拍数・血圧を上げる働きがあり、身体を興奮状態にさせます。
その逆に、副交感神経は、血圧の下降や呼吸を深くするといった、身体をリラックスさせる働きがあります。
ホルモンを分泌する部位と自律神経をコントロールする部位は密接しています。そのため、自律神経系の乱れは、女性ホルモン分泌の乱れを生みます。
PMSの悪化を防ぐためにも、生理前には、しっかりと睡眠を取るように心がけると良いです。
8. 1回の食事量を減らして食事回数を増やす
生理前に食欲が増えてしまう原因は、プロゲステロンの大量分泌にあります。
プロゲステロンは、血糖値をコントロールするインスリンの効果を下げます。
1回の食事でドカ食いしてしまうと、一時的に血糖値が上昇。
その血糖値を下げようと、インスリンが大量に分泌されます。
低血糖状態となるため、すぐに何かを食べたくなる状態になってしまいます。
特に甘いものは、摂取後の血糖値の上昇が早く、低下するのも早いので注意!
血糖値を一定に保つためには、1回の食事量を減らし、1日の食事回数を5~6回に増やすといった工夫をすることが望ましいです。
生理で太っても安心!効果的なダイエット方法4選
ここでは、生理で太ってしまっても大丈夫な理由や効果的なダイエットについて紹介していきます。
生理中の食べ過ぎを改善し、スリムな体型を目指しましょう!
効果的なダイエット方法4選
・軽い運動をする
・塩分を控える
・利尿作用のある食べ物の摂取
・ダイエットに効果的な日数・・・生理後7~10日後
1. 軽い運動をする
ダイエットといえば運動ですが、月経前症候群(PMS)の症状が強い方には軽い運動がおすすめ!
生理中の軽い運動はPMSの改善にも効果が期待できます。
PMSは、自律神経の乱れやストレスも要因の一つ。
そのため、筋肉がほぐれるような動きやリラックスできるような運動をすることで、その原因を緩和することができます。
ストレッチ・ヨガ・ウォーキングといった軽い運動がおすすめ!
身体が気持ち良いと思える程度の運動は、以下のような効果があると言われています。
・血行改善
・ホルモンバランスを整える
・むくみ防止
・便秘解消
・ストレス解消 など
運動不足や身体の冷えは、血行が悪くなるだけではなく、子宮の筋肉が硬くなり、生理痛の悪化にも繋がります。
軽い運動を習慣づけていくことで、生理痛だけではなく、月経前症候群(PMS)の改善が期待できます。
むくみや食欲の暴走を止める効果が期待でき、効率的にダイエットできます。
2. 塩分を控える
塩分の多い食事は、身体に水分を取り込みやすくしてしまいます。むくみがひどいと体重増加につながります。
また、生理前~生理中は特に、プロゲステロンの影響でむくみやすくなっているため、生活習慣や食生活の見直しが必要な場合も。
・食事の味付けを工夫する・・・味付けは塩や醤油だけではなく、スパイスやハーブ、だしなども活用する
・カリウムが豊富な食材を摂取する・・・アボカド、バナナ、リンゴ、きゅうり、トマトなど
生理前~生理中に気をつけたい食品については以下の通りです。
塩分が多い食品
・カップラーメン
・インスタント食品
・梅干し
・漬物
・パン
・ベーコン、ハム
・スナック菓子 など
むくみに悩まされないためにも、生理前から生理中は塩分の多い食事を控えるようにしましょう。
塩分を控えることでむくみにくくなるため、PMSによる体重増加を防ぐことができます。
3. 利尿作用のある食べ物を摂る
生理前~生理中は、プロゲステロンが多く分泌されています。妊娠に向けて、身体に水分を溜め込みやすくなる時期でもあります。
プロゲステロンなどの女性ホルモンが変動することで、月経前症候群(PMS)の症状が顕著に現れるように。
この時期の体重増加が著しい場合は、PMSによるむくみが原因の場合もあります。
身体に溜まった水分を排泄するために、利尿作用のある食べ物を摂取することをおすすめします。
利尿作用のある食べ物
・ビタミンEの含まれている食べ物・・・乾燥豆、木の実、全粒の食品
・カリウムの含まれている食べ物・・・海藻、ほうれん草、緑茶、フルーツ、いも類、肉類、魚介 など
また、PMSによるむくみがひどい場合、病院では、ラシックスやアルダクトンAといった利尿剤を出してもらえる場合もあります。
食べ物などのセルフケアでむくみが取れない場合は、医師に相談してみましょう。
4. 生理後7~10日にダイエットを始める
効果的に痩せるためには、ダイエットを始める時期も大切です。
痩せやすい時期にあたる生理後7~10日後に、ダイエットを始めましょう。
排卵~生理が終わるまでの時期は、妊娠に向けて貯えられていた水分や栄養を少しずつ排泄している時期となります。
生理が終わって、次の排卵が起こるまでは、余分な水分も排泄され、むくみも解消しています。
さらに、プロゲステロンよりもエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が盛んになります。
エストロゲンは、美肌ホルモンとも呼ばれており、多くの働きがあります。
・自律神経を安定させる
・妊娠に向けて子宮内膜を厚くする
・生殖器官の発育
・骨の密度を保つ
エストロゲン優位の時期は、むくみが解消し、食欲増加もありません。
精神的にも安定している時期なので、前向きな気持ちでダイエットに取り組むことができます!
生理前の食欲を抑えて美ボディを目指そう!
生理前に食欲が増す原因は、女性ホルモンの変動が影響している可能性があります。
効果的に体重を減らすためには、プロゲステロンの影響の受けづらい、生理後7~10日後からダイエットを始めると良いです。
女性ホルモンの変動による月経前症候群(PMS)を改善することも、食欲を抑えることには効果的です。
PMS改善には、ホルモンバランスを整える低用量ピルも効果的!
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今回紹介した、食欲を抑える方法や効果的なダイエットを参考に、美ボディを目指しましょう!