「生理前の性行為でも妊娠する可能性があるのだろうか?」と考えているあなた。
妊娠しにくい生理前なら避妊をせずに性行為をしても安心だと思っているかもしれませんが、その考えは大変危険です。
この記事では、生理前の性行為における妊娠の可能性について解説します。
また、あわせて避妊をせずに性行為をしてしまったときの対処法や、普段から行うべき避妊方法についてもご紹介しますので、適切に避妊するようにしましょう。
妊娠しやすい時期としにくい時期

避妊をしなければいつでも同じ確率で妊娠するのではなく、生理周期の中で妊娠しやすい時期と妊娠しにくい時期があります。まずは精子と卵子それぞれの寿命の違いは以下の通りです。
- 卵子の寿命 排卵から24時間
- 精子の寿命 2~3日(ただし個人差があり1週間程度生存することもある)
卵子の寿命が24時間と聞くと、この短い間に性行為を行わなければならないような気がしますが決してそうではありません。精子は射精されてから受精能力を失うまで女性の体内で卵子を待つことができるため、排卵の2~3日前に性行為を行っても妊娠の可能性があるということです。
つまり、一般的には排卵の2~3日前から排卵の翌日までが最も妊娠の可能性が高まります。
反対に、それ以外の時期は妊娠の可能性が低くなりますが、排卵を終えたあとの生理前の時期は特に妊娠しにくい時期にあたります。生理の終わりかけや生理後の時期は次の排卵との期間が短く、精子の寿命によっては排卵まで生存している可能性があるため、生理前に比べて妊娠しにくいとは言えないためです。
これらの妊娠しやすさを知るための鍵となる排卵日は、オギノ式や基礎体温法を基に予測することができます。
- オギノ式
次の生理開始日の12~16日前が排卵日となる。 - 基礎体温法
毎日基礎体温を記録して予測する方法。低温期から高温期に切り替わる際に一時的に体温がガクッと下がる日の前後で排卵が起こる。
これらのオギノ式や基礎体温法から割り出された妊娠しやすい日を「危険日」、妊娠しにくい日を「安全日」と呼び、一つの目安として利用されています。
妊娠の可能性が0になる時期はない

排卵日前後は妊娠しやすく、生理前は妊娠しにくいことは事実ですが、決して生理前の性行為における妊娠の可能性がないわけではありません。「安全日」という言葉から勘違いしている人も多いですが、妊娠の可能性がゼロになる日は1日もないことに注意が必要です。
オギノ式や基礎体温法を利用して排卵が行われる日を予測することを避妊方法の一つとして利用している人もいますが、オギノ式や基礎体温法の避妊失敗率は、この方法を極めて正しく行った場合でも5.0%、そうでない場合で24.0%です。つまり、100人中5人から24人は排卵日を予測する方法で避妊をしても妊娠してしまっていることになります。
予測した排卵日から妊娠のしやすさを割り出す方法は、あくまでも子供を望んでいる人が妊娠しやすい日を見つけるためのものであり、適切な避妊方法にはならないことに注意しましょう。
生理前でも妊娠してしまう理由2つ

生理前は妊娠しにくい時期にあたるとはいえ、妊娠する可能性がゼロになるわけではないということが分かりました。妊娠しにくいはずの生理前でも妊娠してしまう可能性があるのには医学的にも理由があります。
「妊娠しにくいなら自分はきっと大丈夫だろう」と安易に考えず、子供を望まないのであればいつでもきちんと避妊するようにしましょう。
周期は一定ではない

生理前でも妊娠する可能性がある理由の1つとして、女性の生理周期は一定でないことが挙げられます。
前述した通り、排卵から次の生理までの期間は12~16日というのがおおよその目安です。しかし、これはあくまでも目安であり、すべての女性に当てはまるわけではありません。例えば生理不順で毎回生理が早くなったり遅くなったりする女性の場合、生理非から排卵日を予測することは困難です。
また、普段あまりずれることなく一定の周期で生理が起こっている女性でも、排卵が毎回必ず予測された日に起こっているとは限りません。生理や排卵はホルモンバランスの乱れによって前後することが珍しくないため、排卵が思わぬタイミングで起こっていることもあります。
通常は妊娠しにくい生理前の時期であっても、生理や排卵がずれたことにより妊娠に繋がる可能性は十分にあると考えましょう。
精子は数日間生存している

卵子は排卵されてから24時間程度で受精能力を失いますが、精子は射精されてから数日間生存することも予期しない妊娠に繋がる理由です。
前述の通り、一般的に精子の寿命は2~3日だとされていますが、長い場合では1週間も受精能力を保っていることがあります。
先ほど述べたように、女性の生理周期は一定ではありません。排卵日も決して素人が確実に予想できるものではなく、特に生理周期があまり安定していない女性の場合、生理が終わってからすぐに排卵が起こるケースもあります。
例えば生理直前に性行為を行い、そこから5日間生理が続いた後にすぐ排卵が起きたとすると、性行為から排卵までの期間は1週間以内です。1週間であれば受精能力のある精子が生存している可能性もあり、十分妊娠し得るということになります。
このように、精子の寿命は卵子よりも長く、長期間女性の体内で生存していることから、妊娠しにくいと思っていたタイミングの性行為でも妊娠の可能性があるのです。
避妊せずに性交渉してしまった場合の対処法

避妊せずに性行為をしてしまったのであれば、時期に関わらず妊娠の可能性があるということになります。
もしも妊娠を望んでいないのであれば、然るべき対処が必要です。ここでは、避妊せずに性行為をしてしまったときに行うべきことを解説しますので、必要に応じて病院を受診するなどしてください。
性交渉後5日以内

避妊せずに性行為をしてから5日以内であれば、アフターピルを服用して妊娠を阻止できる可能性があります。アフターピルは無防備な性行為のあとに服用し、服用から5~7日の間排卵を抑制したり、受精卵を着床させないようにしたりすることで妊娠を防ぐ緊急避妊薬です。
アフターピルは無防備な性行為をしてから72時間(3日)以内に服用することで一定の避妊効果が得られるノルレボ錠およびそのジェネリック医薬品が広く知られていましたが、現在はエラと呼ばれる120時間(5日)以内の服用で妊娠を阻止できる薬もあり、より望まない妊娠を回避できる可能性が広がりました。
いつまでに服用すべきか | 非妊娠率(※1) | 妊娠阻止率(※2) | 料金 | |
ノルレボ錠日本製ジェネリック | 性行為から72時間以内 | 98.9% | 85% | 9,900円 |
ノルレボ錠海外製ジェネリック | 性行為から72時間以内 | 98.9% | 85% | 5,500円 |
エラ | 性行為から120時間以内 | 98.7% | 95% | 13,200円 |
※1非妊娠率…生理周期に関係なく、薬を内服して妊娠しなかった人の割合
※2妊娠阻止率…妊娠しやすい排卵日前後の性行為で、薬を内服して妊娠を阻止できた割合
どの薬も定められた時間までに飲めば非妊娠率98%以上と高い確率で避妊効果を発揮します。さらに、服用するタイミングが早ければ早いほど妊娠を阻止できる確率が高まるため、避妊をせずに性行為をしてしまったときにはできるだけ早く医師に相談しましょう。
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性交渉後6日以上経過している

避妊せずに性行為をしてから6日以上経過してしまった場合でも、それほど日数が経っていないのであればできるだけ早く病院を受診しましょう。
現在利用されているアフターピルは72時間または120時間以内の服用で高い避妊効果を発揮しますが、それ以降であっても排卵予定日などによっては一定の避妊効果が期待できることがあります。120時間を経過してあまり時間が経っていないのであれば、一刻も早く病院を受診し医師に相談してください。
アフターピルを服用できなかった場合は、妊娠の可能性も考えて妊娠の超初期症状に気を付けたり、不安があれば病院を受診するようにしましょう。妊娠超初期とは妊娠0~3週の頃を指し、下記のような身体の変化が見られることがあります。
- 生理よりも少ない量の出血
- おりものの増加
- 下腹部の痛み
- 下痢や便秘
- 頻尿
- 眠気
- 倦怠感
- 熱っぽさ
- 足のむくみ
- 胸の張り
- 吐き気
- 食欲の減退または増加
しかし、これらの症状は誰にでも起こるわけではなく、症状の程度も人によって大きく異なります。そのため、妊娠超初期の症状から確実に妊娠しているかどうかを判断することは不可能です。避妊をせずに性行為を行い、次の生理予定日から1週間を過ぎても生理が来ないという場合はためらわずに病院を受診してください。
日常的に避妊したいなら低用量ピルがおすすめ

妊娠しにくい生理前であっても、確実に妊娠しないと言える日はないことから、子供を望んでいない場合には日頃からきちんと避妊する必要があります。
前述したアフターピルはあくまでも緊急時に使用する薬ですので、日常的な避妊には向きません。
日常的に行う避妊を目的とするなら低用量ピルの服用が有効です。低用量ピルは含有される女性ホルモンの作用で、排卵が行われないようにしたり、受精卵が着床しにくい子宮内環境を作り出したりする効果があります。
薬を飲んでいる間は医学的に妊娠を成立させないような身体の状態になることから、避妊失敗率は極めて低く、きちんと服用していれば失敗率0.3%です。日本ではコンドームを利用した避妊が広く使われていますが、2~18%もの確率で避妊に失敗することを考えるとコンドームはあまり安心できる避妊方法とは言えません。
また、低用量ピルには避妊だけにとどまらない下記のようなメリットがあります。
- 生理痛の緩和
- 月経不順の改善
- 過多月経の改善
- PMS(月経前症候群)の改善
- ニキビなどの肌荒れの改善
- 子宮内膜症の予防
- 子宮体がんや卵巣がんの予防
月経に関するトラブルの改善にも効果があるので、避妊に加えてこれらの症状を改善したい人は特に低用量ピルの服用が有効です。
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低用量ピルの購入はオンライン診療で

この記事では、生理前の性行為における妊娠の可能性について解説しました。生理前の性行為では他の時期と比較して妊娠する可能性は低いものの、確実に妊娠しないわけではありません。そのため、妊娠を望んでいない場合は生理前の性行為であってもきちんと避妊を行う必要があります。
日常的な避妊には、失敗率の低い低用量ピルの服用が効果的です。低用量ピルは医師に処方してもらう必要がありますが、現在はオンライン診療でも処方してもらうことができるので、煩わしい定期的な通院の必要もなく、安心して服用できるようになりました。
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