「外だしだったら正直そこまで妊娠しないよね」
そうお考えではありませんか?
しかし、避妊方法として膣外射精を行っている人は要注意です。避妊をしているつもりが、実は妊娠する可能性がすぐそこまで来ているかもしれません。
この記事では外だしで妊娠する確率について解説します。
「外だしをしているから大丈夫だろう」と思っている人は、外だしに関する驚きの事実を知って、この機会にこれからの避妊について改めて考えてみてください。
もし「外だしだけど生でしてしまった…」という場合は、なるべく早くアフターピルを処方してもらうことをおすすめいたします。
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膣外射精(外だし)とは?

俗に「外だし」とも呼ばれる膣外射精は、射精する直前に男性器を膣から抜き、女性器の外で射精をすることです。
まずは、日本国内で利用されている避妊方法についてのデータをご覧ください。
第1位 | コンドーム | 82.0% |
第2位 | 膣外射精 | 19.5% |
第3位 | オギノ式 | 7.3% |
第4位 | ピル(経口避妊薬) | 4.2% |
第5位 | IUD(子宮内避妊具) | 0.4% |
参照:JOICFP
膣外射精はコンドームに続いて日本で2番目に利用されている避妊方法です。
膣外射精では、射精直前まで男性器を直接膣に挿入しているため、コンドームの装着を嫌う男性にとっては快適であり、より快楽を感じられるという人も多いでしょう。
また、コンドームや低用量ピルの購入にかかるようなコストが一切かからないため、金銭面での負担がないというのもメリットに挙げられます。
こういった理由から、膣外射精は日本国内においてメジャーな避妊方法として選択されており、2割近くの人が行っているというのが現状です。
膣外射精は避妊方法として効果的?

膣外射精は日本で広く行われている方法ですが、避妊方法としての確実性には欠けるのが実情です。
避妊方法として最もよく利用されているコンドームや、女性主体でできる避妊として認知度および利用率が高まっている低用量ピル(経口避妊薬)など他の避妊方法と比較しての避妊失敗率を見てみましょう。
避妊失敗率(理想的な使用※1) | 避妊失敗率(一般的な使用※2) | |
膣外射精 | 4.0% | 22.0% |
コンドーム | 2.0% | 18.2% |
オギノ式 | 5.0% | 24.0% |
ピル(経口避妊薬) | 0.3% | 9.0% |
IUD | 0.6% | 0.8% |
IUS | 0.2% | 0.2% |
※1理想的な使用…その方法を極めて正しく使用している場合
※2一般的な使用…その方法を使用している場合
膣外射精での避妊失敗率は、極めて正しい方法で行っていた場合でも4%、一般的な方法で行っていた場合では22%にもなります。
日本での利用率第1位であるコンドームも実は失敗率が高い方法として知られていますが、膣外射精はコンドーム以上に避妊失敗率が高いことが分かります。
また、低用量ピルを正しく使用していた場合や、IUDやIUSなどの子宮内避妊具を利用している人では失敗率が1%以下ですので、これらと比較しても膣外射精は非常に失敗率の高い方法だと言えます。
避妊方法として広く認知され、利用されている膣外射精ですが、避妊に失敗する確率を考えると決して理想的な避妊法とは言えません。
膣外射精の避妊率が低い理由3つ

膣外射精での避妊率がこれほどまでに低くとどまっていることには、医学的にもいくつかの理由があります。
そのため、どれだけ完璧なタイミングで男性器を膣から抜いたり、外だしをした精液が股間付近に付着しないように気を付けたりと十分に注意していても、避妊に失敗する可能性をゼロにすることはできません。
精子の寿命

外だしで避妊に失敗してしまう理由の一つは精子の寿命の長さです。精子の受精能力が継続するのは通常射精から2~3日で、長い人では1週間近くにもなると言われています。
膣の外で射精をしたとしても、股間の近くや太もも付近に精液が付着することがあるでしょう。たとえ外側であっても膣の近くに付着した精液が膣内に入り込み、わずかながらも精子が子宮内に上っていくことがあります。
膣内で完全に射精をするのに比べて子宮に入り込む精子量は少ないといえども、数日間は女性の子宮内で受精能力のある精子が待機している状態になるので、排卵のタイミング次第では十分妊娠の可能性があるのです。
タイミングが難しい

男性器を膣から抜くタイミングが非常に難しいことも、失敗率が高い原因になっています。
膣外射精では射精する直前に男性器を引き抜きますが、いつ射精するのかというタイミングを見計らうのは簡単なことではありません。
特に性交渉の経験が少ない男性や、身体機能の未熟な若い男性にとって、射精のタイミングを把握したり、射精のタイミングを意識的にコントロールしたりするのは難しいことです。
ある程度経験のある男性であっても、毎回確実に射精のタイミングを把握することは容易ではないでしょう。
男性器を膣から抜くタイミングを間違えると、精液の一部を膣内で射精してしまったり、場合によっては完全に中で射精してしまったりもします。膣外射精はタイミングを掴む難しさから失敗に繋がることも多い方法です。
カウパー腺液(我慢汁)にも精子が含まれる

男性が射精する前にも、男性器からカウパー腺液(我慢汁)と呼ばれる液体が分泌されています。カウパー腺液は男性が性的な興奮を感じたときに分泌されるもので、無色透明でややヌルヌルしているのが特徴です。
実は精液だけでなく、このカウパー腺液にも精子が含まれていることがあります。
つまり、精液を全て膣の外に出したとしても、精液より先に分泌されているカウパー腺液が膣内に出されることで妊娠する可能性があるということです。
ある程度射精のタイミングをコントロールできる男性であっても、カウパー腺液の分泌は意識的に制御することができません。
男性が性的に興奮している状態では男性の意識に関わらずカウパー腺液が分泌されており、そのカウパー腺液に含まれる精子で妊娠してしまう可能性があります。
安全日なら妊娠しない?

女性の卵子は排卵日から24時間程度で受精能力を失います。
つまり、受精卵が成立する可能性があるのは、排卵から24時間程度の短い時間だけです。
そのため、予測される排卵日付近の前後2~3日を妊娠しやすい「危険日」とする呼び方が広まりました。
反対に、危険日以外の日を「安全日」と呼び、この期間であれば他の避妊方法を併用せずに性交をしても妊娠しないという考えが生まれ、日本では避妊方法の一つとして利用されています。
しかし、この方法を用いた場合の避妊失敗率は5~24%と、膣外射精と同じくらい高いです。
まず、排卵日はオギノ式や基礎体温法と呼ばれる方法で予測します。
- オギノ式 次回の生理開始予定日から数えて12~16日前の5日間のどこかで排卵が起こると考える方法
- 基礎体温法 毎日基礎体温を測り、高温期と低温期の周期を見て排卵日を予測する方法
いずれの方法にしても、排卵日の把握は医師ですら100%正しくできるものではありません。
女性の月経や排卵はホルモンバランスの乱れなどから早くなったり遅くなったりすることが珍しくなく、予想通りに行われないことがよくあるためです。そのため、排卵日を予測して妊娠を回避するという方法は決して確実な避妊にならないということを覚えておきましょう。
ただし、排卵日の予測は妊娠したい人にとって有益です。排卵日付近の日程で積極的に性交をすれば、そうでない日に性交を行うよりも妊娠の可能性が高まります。
避妊方法としてはおすすめできませんが、将来的に妊娠を望んでいる人は排卵日を予測する方法を知っておいて損はないでしょう。
膣外射精に失敗したらアフターピル

タイミングを間違えて膣内で射精をしてしまうなど、外だしに失敗してしまった場合、当然ながら妊娠の可能性は上がります。
明らかに失敗してしまったと分かっているのであれば、アフターピル(緊急避妊薬)を服用して妊娠を阻止すること考えましょう。
アフターピルは避妊に失敗した性交の後で1錠を服用し、排卵の抑制や受精卵の着床を阻止するといった作用で妊娠を防ぐ薬です。
現在、日本で主に処方されているアフターピルは2種類あり、薬によって性交から72時間または120時間以内に服用します。
いつまでに服用すべきか | 妊娠阻止率 | |
ノルレボ錠、ノルレボ錠のジェネリック医薬品 | 性交から72時間以内 | 85% |
エラ | 性交から120時間以内 | 95% |
また、妊娠率の高い排卵日付近の性交から妊娠を阻止できる確率を妊娠阻止率と呼び、ノルレボ錠で85%、エラで95%となっています。
どちらにしても、早く服用すればするほど避妊成功率が上がることが分かっているため、膣外射精に失敗したら一刻も早くアフターピルの服用を検討しましょう。
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アフターピルについて詳しくはこちらの記事で紹介していますので、併せて読んでみてください。
アフターピル(緊急避妊薬)の仕組みとは?緊急避妊薬の効果と注意点を解説!
普段から避妊したいなら低用量ピルが効果的

この記事では、膣外射精(外だし)について解説しました。膣外射精は避妊方法として広く行われているものの、決して確実性の高い避妊方法ではありません。
いつ失敗して妊娠してもおかしくない方法なので、現在子供を望んでいない人は別の避妊方法を検討する必要があります。
普段から確実に避妊を行いたい人は、低用量ピルの服用がおすすめです。
毎日飲み忘れなく決まった時間に1錠服用し続けていれば避妊失敗率わずか0.3%と、数ある避妊方法の中でも抜群に高い確実性を誇ります。
また、重い生理痛を和らげたり、多すぎる経血量を減らしたりといった作用もあり、月経トラブルへの治療目的でも利用されている女性にとってメリットの多い薬です。膣外射精で避妊をしていたという人は、ぜひ確実な避妊を行うために低用量ピルの服用を検討してみてください。