精子と卵子の寿命はいったいどれくらいなのでしょうか?
そう聞かれてすぐに回答できる人は少ないのでしょうか。
実は精子と卵子の寿命を理解することは、妊娠を望む方はもちろん、まだ妊娠したくないという方にとっても重要なことだと言えます。妊娠のしやすさはそれぞれの寿命に大きく影響しているからです。
そこで卵子と精子の寿命についてと妊娠の仕組みについて解説していきます。どんな仕組みで妊娠するのか解決できる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、避妊に失敗してしまい、子宮に入った精子が受精してしまう可能性を心配している場合、役立つアイテムとしてはアフターピルがあります。
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卵子の寿命

卵子の平均寿命は12~36時間で、それ以上経つと受精能力は消滅します。つまり受精(妊娠)には時間的なタイミングが重要です。卵子の寿命を考えれば、排卵が起こる2日前?排卵日までに性行為をしなければ、妊娠することはありません。
なお当然ながら卵子の寿命にも個人差があるほか、本人が若いほど卵子が新鮮で寿命が長く、本人が年を取るほど卵子の寿命が短くなります。
卵子を育てる袋(卵胞)にある卵子のもと(原始卵胞)は生まれる時に200万個ほどあり、細胞分裂により増えるといったことがないため、本人の加齢と共に原始卵胞も加齢し、受精機能が衰えるためです。
- 妊娠を望まない若い女性:卵子の寿命を長めに考慮し、最低でも36時間は卵子が受精能力を持ち続けると考えて性行為を行う
- 妊娠を臨む女性:排卵時には精子(卵子よりも寿命が長いです)がすでに待っている状態を作る
といった工夫を行いましょう。
精子の寿命

精子の寿命は卵子よりも長く2日~3日と言われています。
精子は熱や酸(普段の膣は酸性です)に弱いため、膣内の精子は4時間?8時間程度で死んでしまいます。しかし排卵日が近くなると膣はアルカリ性に近づき酸性が弱まり、精子はより長く生きることが可能です。さらに排卵日が近づくと子宮頚管粘液(水様透明。オリモノの一部)が大量に分泌され、精子が子宮に入りやすくなり、子宮に入った精子は2~3日生きます。
妊娠を望まない方は、排卵日(危険日)が近づくほど精子の寿命も伸び、妊娠しやすくなることを理解しましょう。
なお精子の寿命を1週間とする情報を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、細胞が生きている状態は1週間続いても、受精能力があるのは2~3日です。
妊娠するまでの流れ
妊娠するまでの「排卵→射精→受精→着床」の流れを画像を用いながらわかりやすく解説していきます。妊娠するまでの流れを理解することで、避妊・妊娠に役立つはずです。
排卵
成熟した卵胞が裂けて卵子(正確には卵母細胞)を放出するのが排卵です。

引用:原始卵胞・主席卵胞とは?年齢とともに数が減っていくの?
生まれる時に200万個あった原始卵胞のうちの1つが「一次卵胞→二次卵胞→成熟卵胞」へと成長し、成熟卵胞になると卵胞が裂けて卵胞の中の卵子が卵巣外に排卵され、残りの組織が黄体として卵巣内に残ります。(通常排卵される卵子は1つですが、稀に2つ排卵され、二卵性双生児が生まれる理由です)

引用:女性の生殖器の構成
排卵された卵子は卵管采(卵管の先端のイゾギンチャクのような部分)に取り込まれ、卵管に移動します。
射精

射精により膣に精子が来ます。通常時は粘度の高い子宮頚管粘液が子宮頸管にあるため、精子は子宮内に入り込みにくい環境です。しかし排卵が近づくと受精しやすいように、粘度の低い子宮頚管粘液が大量に分泌されることで、精子が子宮内に簡単に入り込めるようになります。
受精

引用:射精から受精までの時間は?精子と卵子が出会うのはいつ?
子宮頚管粘液に助けられた精子がそのまま奥に進み、卵管にある卵子と出会い卵子と結びつくのが受精です。卵子は殻に守られていますが、精子は殻を溶かす酵素を出して侵入します。そして1つの精子が侵入した瞬間に卵子の周りに受精膜というバリアが張られることで、他の精子が受精できなくします。
着床

卵管で受精卵となった卵子は細胞分裂をはじめて「胚」になります。そしてさらに細胞分裂を繰り返しながら卵管の中を転がっていき、子宮にたどり着き、5?7日目にふかふかに準備された子宮内膜に結びつくのが着床です。着床時には胚は外側から絨毛(根のようなもの)を出して、子宮内膜に結びつきます。
なお全ての受精卵が着床できるわけではありません。受精から着床までのいずれかの段階で止まってしまう胚も多いです。30歳女性が1回の生理周期約30日(排卵)で妊娠する確率は20%といわれています。若ければより卵子の生殖能力が高いためより高確率で妊娠するでしょう。妊娠を望まない人は注意してください。
妊娠しやすいタイミング

妊娠しやすい期間は排卵日の2日前?排卵日ごろ
妊娠しやすい性行為のタイミングは排卵1?2日前ごろです。
注意点としては、排卵日当日に射精をしても、精子が卵管の卵子に出会うまでに時間がかかってしまい、卵子が生殖能力を失ってしまう可能性があることです。排卵日前に射精すれば、排卵時には精子が卵管にいるため、排卵された卵子にすぐに侵入・受精が可能です。
ただし、毎月生理のタイミングが変わることがあるのと同じように、排卵日は体調などによって毎月変化するものです。排卵日を特定は難しいため、あまり神経質にはならずに大体の時期を把握しておくという心構えで問題ありません。
排卵時期を確認する方法として「生理日から特定する方法」と「体温から特定する方法(リズム法)」があります。日々根気強く自身でチェックして、大体の排卵日の時期を把握するようにしましょう。
妊娠しにくいタイミング

精子と卵子の寿命を考えれば、排卵日から前後3日以上空ければ妊娠の可能性はほどんどありません。しかし注意すべきは、排卵のタイミングはそれほど規則正しくないことです。検査などを行わない限り、女性自身も自分がいつ排卵したのかを把握することはできません。
オリモノの量や質感の変化、基礎体温、排卵期出血などで大まかに把握できても正確に把握するのは困難です。
妊娠しにくいタイミング(安全日)だと思っていたら、実は安全日ではなかったということもありえます。妊娠を望まない方は必ず避妊を行うことが重要です。
妊娠をまだ望まないなら低用量ピルがおすすめ
いかがでしたでしょうか?妊娠希望するか否かで、性交渉に対する適切な心構えを持つことが重要だということがお分かりいただけたと思います。
また、もしあなたがまだ妊娠したくないということであれば、避妊率が高い低用量ピルの服用がおすすめです。
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