「生理がつらいから一生止めたい」「子供はいらないから、ピルや薬、手術で生理を一生止める方法はないの?」とお悩みではありませんか?
ここでは薬やピル、ピル以外の手術の中から生理を一生止める方法と、一時的(4ヶ月~10年)に生理を止める方法をご紹介していきます。
こちらの記事を読めば、生理を安全に止める方法を知ることができ、生理痛や頭痛などに悩まされる心配も少なくなります!
生理を止める方法の中から、自分に合った方法を見つけ、生理痛や生理関連の不調から解放されましょう。
記事まとめ
・生理を一生止める方法は?…生理を一生止めるには子宮全摘出手術のみ有効!病気の治療目的で使われる。
・一時的に生理を止める方法は?…飲み続けるだけで最長4ヶ月止められる超低用量ピルや、最長5年止められるミレーナなど手軽な方法がある!
・生理を一生止めても大丈夫?…子宮全摘手術はリスクがあるため、まずは手軽な超低用量ピルを試すのがおすすめ!
生理を一生止める方法は子宮全摘手術のみ
生理を一生止めるためには、子宮全摘手術を行う必要があります。子宮をすべて取り除く手術方法です。
ただし、この手術は健康な女性には適用されないことがほとんどです。
生理痛が重くても、子宮摘出が認められることは、ほぼ無いと考えておきましょう。
特に子宮に病気がないようであれば、まずは飲むだけで生理を最長4ヶ月止められる「超低用量ピル」から試してみるのがおすすめです。
子宮全摘手術が認められる病気は、「子宮筋腫」「子宮腺筋症」「子宮内膜症」など。病気で、子宮摘出が必要になった時に行われます。
子宮全摘手術を行った場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット | ・生理が停止する ・子宮の病気リスクを回避できる |
デメリット | ・ホルモンバランスが乱れる可能性がある ・妊娠できなくなる |
子宮全摘手術で卵巣を残した場合、女性ホルモンの産生は引き続き行われます。
しかし、卵巣を取り除いた場合や、子宮全摘により卵巣の働きが低下すると、ホルモンバランスの乱れへ繋がります。
ホルモンバランスが崩れると、生理はなくなっても、更年期障害の症状に苦しめられるケースがあります。
このように「生理を一生止める方法」は現実的には難しい手術となります。
そのため、子宮に重い疾患を抱えていない方は、次で紹介する4ヶ月~10年程度生理を止める方法を検討してみましょう。
生理を一時的に止める効果的な方法4選!重い生理痛を和らげる!
重い子宮系の疾患がない方の場合、生理を一生止めたいという理由で、子宮全摘手術を受けるのは難しいとわかりました。
そこで、ここからは一生とはいかないものの、数ヶ月~数年生理を止めることができる方法をご紹介していきます。
生理を一時的に止める方法としては、ピルやピル以外の薬・手術でできる下記の4つの方法があります。
生理を一時的に止める方法
1.超低用量ピル…最長4ヶ月
2. 生理を止める注射…約6ヶ月
3.ミレーナの装着…約5年
4. MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)の装着…約10年
生理を一時的に止めるだけでなく、生理痛や生理時の不調緩和にも繋がる方法です。
10代~20代の方や健康な方でも簡単にできる方法も解説しますので、それぞれ詳しく見ていきましょう!
1. 【最長4ヶ月】超低用量ピル(ヤーズフレックス)を連続服用する
超低用量ピルのヤーズフレックスの服用で、最長4ヶ月生理を止めることが可能です!
飲み続けるだけで止めることができ、飲むのを止めれば生理が来るため、将来的に妊娠することもできます。
メリット | ・生理が年に3回程度しか来ないので、生理痛や頭痛などつらい症状が和らぐ |
デメリット | ・1日1回毎日飲み続ける必要がある |
おすすめの人 | ・将来的に妊娠したい人・手軽に生理を止めたい人 |
手軽に生理を止めることができるのでおすすめの方法です。それではヤーズフレックスで生理を止める仕組みを見ていきましょう。
ピルは2種類の女性ホルモンが含まれています。
これらを体内に取り入れ、ホルモンが充分に分泌されていると脳を勘違いさせることで、妊娠した時と同じ状態にします。
妊娠した状態と同じ状態のため、排卵は起こりません。
その結果、生理の血として排出される子宮内膜が厚くならないため、出血量も少なくなります。
また、一般的なピルは、21日間服用+7日間休薬というサイクルです。
これに対し、超低用量ピルのヤーズフレックスは、最長120日間の連続服用が可能となっています*。
ピルを飲み続けている間は子宮内膜が厚くならないため、ピルを飲み続けることで最長4ヶ月間、生理を止めることができるのです。
※服用中3日間連続で出血が見られた場合、4日間の休薬期間を置く。
超低用量ピルは、産婦人科やオンライン診療で購入できます。通販サイトで販売されているものもありますが、ピルは医師の診断の上、処方が必要な薬です。
通販サイトや個人輸入のものは、偽物の可能性もありますので、利用しないようにしましょう。
もし、産婦人科への受診が難しい場合には、オンライン診療がおすすめです。
定期便もあるので「毎日飲み続けるのが面倒」というデメリットもカバーできます!

2. 【約6ヶ月】生理を止める注射を打つ
注射「リュープリン」で生理を止める方法があります。子宮内膜症や子宮筋腫の治療方法のひとつであり、偽閉経療法に使用されます。
メリット | ・生理痛を止める効果が早く得られる |
デメリット | ・副作用が出る可能性がある(更年期に似た症状など) |
おすすめの人 | ・子宮内膜症や子宮筋腫がある方 |
リュープリンは、ホルモン分泌の指令を出す脳の部分に働きかけ、卵巣ホルモンを働かせるホルモンを抑制することで、排卵を止めます。
また、排卵を止めると同時に、生理も起こらないようになります。1ヶ月に1回注射を行いますが、最長で6ヶ月間の治療が基本となっています。
子宮内膜症や子宮筋腫により生理痛が重い方は、注射を受けられる場合があります。かかりつけ医にリュープリンの使用を相談してみてください。
リュープリンで生理を止める方法は、治療でなければ使用が難しいため、超低用量ピルやミレーナの使用を検討しましょう。
3. 【約5年】ミレーナを装着する
ミレーナという子宮内に挿入するタイプの避妊器具を使用することで、生理回数や量を減少させることができます。
また、ミレーナを装着した人の約10%は生理がこなくなります。
過多月経や月経困難症の治療目的の場合は、保険の適応となり、費用は約1万円程です。
ミレーナは、胃腸が弱い方や血栓症のリスクが高い40歳以上の方など、ピルの服用が難しい方におすすめ!
必ず全ての方が生理が止まるというものではありませんが、生理回数や量の軽減効果は得られます。
出血の量が激減するので、生理痛が軽くなる効果が期待できるのが嬉しいポイント!
メリット | ・一度挿入すれば5年間効果が持続する・避妊効果がある |
デメリット | ・挿入時に痛みを伴う可能性がある |
おすすめの人 | ・ピルの服用が難しい方・費用を抑えたい方 |
それではミレーナで生理が止まる仕組みを見ていきましょう。
ミレーナは、子宮内に黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を持続的に放出します。
黄体ホルモンが十分分泌されていることになるため、脳からホルモン生成の指令が送られなくなります。
ホルモンの分泌が起こらなければ、子宮内膜の増殖も抑えられ生理の軽減に繋がるのです。
ミレーナは一旦挿入を行えば、5年間効果が持続します。
デメリットとしては、子宮内に挿入するため、出産経験のない方は、痛みを伴う可能性があります。
産婦人科で相談しながら、ミレーナの使用を検討するようにしましょう!
4. 【約10年】MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)の装着
生理を止める方法として、MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)があります。子宮摘出の手術の代替治療として用いられる方法です。
主に、子宮筋腫や子宮腺筋症による過多月経の治療目的で使用されます。
メリット | ・体への負担が少なくて済む |
メリット | ・妊娠や出産を望む場合は照射できない |
おすすめの人 | ・過多月経でお悩みの人 |
MEAの手術では、子宮内からマイクロ波(電磁波の一種)を、子宮内膜へ照射します。
照射することで、子宮内膜は壊死し、生理時の出血量を激減させることができます。
切開する子宮摘出術よりも、体への負担が少なく、数分~数十分で治療が終了します。
過多月経は、貧血の原因となり、動悸や立ちくらみに繋がることもあります。
経血量が多い場合は、MEAでの治療を受けられるか産婦人科で相談してみましょう!
お悩み相談室Q&A4選!生理を止めたい人のお悩み解決!
生理を止めたい方から、よくある質問にわかりやすくお答えしていきます。
こちらでは、以下の4つの質問をご紹介します。
よくある質問
1. 薬で生理を一生止めることはできる?
2. 中学生・高校生で生理を一生止めても大丈夫?
3. 生理を無くす方法はある?
4. ピルでずっと生理を止めることはできる?
どの質問も、生理を止めたい時に気になる内容ばかりです。
それぞれの質問への回答と詳しい解説を見ていきましょう!
1. 薬で生理を一生止めることはできる?
薬で生理を一生止めることは、できません。
生理を一生止めることができる方法は、子宮全摘手術のみです。
ただし、子宮全摘手術は、病気が原因で、子宮を摘出する必要があると判断された時しか適用されないことがほとんどです。
薬を使用する場合は、超低用量ピルを使用することで、最長4ヶ月生理を止められます。
生理が4ヶ月止まれば、生理に悩まされるのは年に3回で済みます!
超低用量ピルであれば、病気が無くても処方を行ってもらうことが可能です。
生理を止める方法の中でも、最も手軽にできる方法ですので、まずは超低用量ピルの服用からはじめてみてください。
2. 中学生・高校生で生理を一生止めても大丈夫?
中学生や高校生で、生理を一生止めることは、おすすめできません。
生理を一生止めるには、子宮全摘手術が必要です。中学生・高校生に行ってくれる産婦人科は、ほぼ無いと言えます。
子宮全摘手術を行った場合、将来妊娠や出産ができません。現在、子供は欲しくないと思っていても、将来考えが変わることもあります。
また、中学生や高校生の中には、過激なダイエットで生理が止まる人もいます。ただし、過激なダイエットは、健康を害し病気を引き起こす原因にもなりかねません!
中学生や高校生におすすめの安全な方法としては、超低用量ピルの服用です。超低用量ピルを服用することで、最長4ヶ月生理を止められます。
さらに、生理がきても、生理の量や生理痛を軽減できます。超低用量ピルは、産婦人科で処方してもらうことが可能です。
付き添いなしでも受診でき、内診を避けたい場合は、お腹の上から行う超音波検査での対応も行ってくれます。
生理痛が重い場合は、我慢せず、まずは産婦人科に相談しましょう。
3. 生理を無くす方法はある?
生理を完全に無くす方法は、子宮全摘手術のみです。
子宮全摘手術以外に、生理を一生止める方法はありません。しかし、子宮全摘手術を受けると、将来妊娠ができなくなります。
リスクも高いため、子宮を摘出する必要がある病気がない場合は、おすすめできません。
生理を止めたい場合は、一時的に生理を止める方法があります。超低用量ピルの服用では、最長4ヶ月生理を止められます。
また、ミレーナ(子宮内避妊器具)を装着することでも、生理量が激減し、生理痛も楽になります。中には、10%ほど生理が止まる方もいて、一度装着すれば5年間効果が持続します。
生理を止めたいときは、まずリスクが少なく手軽にできる方法から試してみるのがおすすめです。
4. ピルでずっと生理を止めることはできる?
ピルでずっと生理を止めることはできません。しかし、最長4ヶ月までであれば、生理を止めることが可能です。
超低用量ピルのヤーズフレックス配合錠は、最長120日間の連続服用が可能です。服用中に3日間連続で出血が見られた時に、4日間の休薬期間を置きます。
また、出血が起きても少量のケースが多く、生理痛の症状も軽減されます。手軽にできる方法ですので、一度試してみてください。
生理を一生止める前に超低用量ピルを試してみよう!
生理を一生止める方法は子宮全摘手術のみとなります。
しかし、病気ではない場合、手術を受けられない場合がほとんどです。また、将来妊娠ができないなどのリスクがあります。
生理を止めたい場合には、まずは一時的に生理を止める手軽な超低用量ピルから試してみましょう!
