30代での閉経に関する情報と早発閉経の特徴

30代で更年期のような体調不良を感じることがありますが、これは早発閉経の前兆かもしれません。

ここでは、30代における閉経と、早発閉経の特徴と原因について解説します。

早発閉経は、40歳未満で生理が止まる現象を指します。

これは早発卵巣不全とも言われ、特定の原因により引き起こされます。

30代で閉経を迎える現象を早発閉経と言います。

早発閉経と単なる生理の停止（無月経）とは異なります。その主な違いは卵子の存在です。

卵子が残っている
適切な治療で生理・排卵が再開する可能性がある

卵子がない
卵子の消失が原因で生理が来なくなる

早発閉経は卵子がなくなることで閉経が起こる状態と言えます。

その他の症状

これらの症状が現れる30代の方は、早発閉経の可能性があります。

通常、閉経を迎えるのは40代後半からで、日本女性の平均閉経年齢は50歳とされています。

しかし、30代で更年期のような症状が現れるのは非常に早いと言えます。

早発閉経の具体的な原因はまだ完全には解明されていません。

現在わかっていることは、原因が特定できるのは全患者の10～20%で、それには遺伝や免疫の問題、卵巣の手術や化学療法・放射線治療の経歴が関わっていることが多いという点です。

しかし、大多数は原因不明です。

主に用いられる治療法はホルモン補充療法です。

妊娠を希望するかどうかで、治療に使用するホルモンが異なります。

残念ながら、この治療は症状の改善を目指すもので、卵巣機能の完全な回復を保証するものではありません。

早発閉経と診断された場合でも、妊娠は一定の条件下で可能です。

しかし、それは非常に困難な道のりであり、通常は卵子提供と体外受精を行う方法が取られます。

2013年には新しい治療法の開発が報告されました。

研究チームが早発閉経の女性から卵巣を取り出し、休眠状態の卵子を体外で培養して再び戻すという方法で成功を収めました。

この方法が実用化されれば、早発閉経の女性が妊娠する可能性が増えるであろうと期待されています。

早発閉経の予防方法については、原因がはっきりとしていないため、予防策を立てるのは難しいのが現状です。

もし何らかの異常を感じたら、早めに医療機関を受診するのが最も効果的な方法といえます。

40歳未満の女性の中で早発閉経になる人は約1%と非常に少なく、これはまれな症状といえます。

最近は「30代で更年期症状が見られる」などと言われることもありますが、これは大げさな表現であることが多いです。

現代女性の更年期が早まっているとの情報に流されず、正しい知識を得ることが重要です。

そして、何よりも自身の体と正直に向き合い、適切なケアを心がけることが大切です。